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2025.01
【受験生の気分転換】1時間で不安を吹き飛ばし、もう一度机に向かうための方法。
2日間の大学入試共通テスト、受験したみなさん本当にお疲れ様でした。
そして、愛知県の高校入試も私立の推薦入試が終わり、いよいよ一般入試が間近に迫っています。
さらに、中学入試においても今まさに本番真っ最中です。
全国の小中高校生は学年を問わず緊張感に満ちていることと思います。
緊張で勉強が空回りしていると感じたら
受験に向けた圧倒的な自信は、間違いなく、積み重ねた努力量によって生み出されるものだと思います。
しかし、志望校の模試判定が良くても、これ以上ないくらい一生懸命勉強をしていても、100%の保証のない入試に対してはなかなか圧倒的自信を得られるものではないかもしれません。
先日も、毎晩ラストまで自習して、相当な努力を積み重ねている生徒が一人、相談に来ました。
勉強が不足している子であれば、アドバイスは簡単です。
勉強すればいい。
でも、その子はいつぐらいの時期に何をどのように取り組んだらいいかというアドバイスも忠実に実行し、それどころか3周以上それらをくり返している子でした。
僕は、勉強でなく1時間以内の気分転換を勧めました。
受験は長期戦です。
一流のマラソン選手でも給水なしで走り続けたら死にます。
だらだらと丸1日も休憩をしてしまうと、今度はその休んでしまったという罪悪感のようなものが生じかねません。
だから、「1時間以内」と釘をさして時間をちゃんと守るように話しました。
ゴリラのブルブルに救われた窮地
以前のブログで僕の受験のことを書きました。
あれだけ駆け抜けていた受験も、やはり、精神的に窮地に追い込まれたことがありました。
できない自分を認め、毎日死に物狂いで頑張っていたつもりでしたが、夏の模試で成績が上がり始め一気に駆け上がる気まんまんだったのに、冬を目前にブレーキがかかったことがあったのです。
机に向かっていても、残り時間の秒針音がいつも耳元で聞こえるようで、焦りばかりが先行し、ありえないミスも多発していました。
ある日、午後の授業が終わって、いつもは自習室に向かうのに僕は家に帰ろうと代々木駅に向かっていました。
代々木駅から山手線に乗って、僕が乗り換える池袋まで、およそ10分くらい。
気がつくと僕は池袋をとうに超えて上野駅まで来ていました。
(ジョルダン「山手線の路線図」より)
上野は久しぶりでした。
小学校の頃、遠足で上野動物園に来て以来でしょうか。
精神状態大丈夫かと思ってしまうのですが、僕はこれまた気がついたら上野動物園の正門前に立っていました。
(上野動物園HP園内マップより)
僕はたぶん、正門を入って右の端を順路に沿って進んでいったのだと思います。
ゴリラの森についたとき、僕は足を止めました。
一頭、大きなゴリラが他のゴリラとは別にされていました。
ゴリラの名前はブルブル。
ブルブルは高齢のゴリラだったので、若いゴリラたちとは別にされていました。
岩山のようなところのてっぺんに座って、背中にそこはかとない哀愁が漂っています。
(生成AIによるイメージ)
ブルブルは、たまに鼻をほじってペロッと舐めたり、振り向いてこっちをじっと見たりしていました。
僕はそんなブルブルがかわいくてかわいくて、当時はまだスマホとかはなかったので売店に「写ルンです」を買いに行き、望遠機能もない使い捨てカメラでフィルムいっぱいブルブルを撮影していました。
ゴリラのストレス対策でこちらのようすはゴリラ側に見えないスモークガラスになっていたような記憶がありますし、遠く離れているのでパシャのあとにカリカリカリカリとフィルムを巻く音が聞こえたとは思えませんが、30分以上自分を見続けている僕に気づいているかのように、ブルブルは僕のほうを見てイッと歯をみせる仕草をくり返していました。
🦍「ま、お前もそんなむずかしく考えんなよ」
ブルブルが僕にそう言っている気がしました。
僕は、上野動物園にきているのにパンダも見ずに駅に引き返し、再び自習室に戻って授業の復習をしました。
不思議とそこからまた勢いよく走り始めることができたと思います。
「気分転換」になることは人によって違う
そんな経験から、全力で走り続けている子の空回り解消法として、僕は短時間集中気分転換を勧めています。
とにかくぐっすり眠る人、ペットと散歩にいく人、カラオケに行く人、ゲームする人、おいしいご飯を食べる人。
気分転換になることは、当然、人によって異なります。
上に挙げた例でいうなら、カラオケはあまり推奨できません。とことんゲームをするというのも微妙です。
これらはいずれも「遊び」要素が色濃いため、ほんのり罪悪感が芽生えてしまうかもしれないからです。
僕はやっぱり体を動かすことでリフレッシュできる子が多いのではないかと思い、シンプルにジョギングを勧めました。
ただ走るだけだと(個人的には)苦しいので、好きな音楽を聴きながらリフレッシュするとより良いと思います。
「元気になる好きな曲を聴きながら、30分くらい走ってしっかり汗かいて、気持ちよくシャワー浴びてさっぱり。どう?風邪をひくといけないから、天気のいい日にね。」
「こういうときの音楽は、中島みゆきはやめておこう」と付け足して。🥺
さっそく次の日(土曜日)に走ってみたそうで、「すこし気分が晴れました」と笑顔を見せてくれ、今日もラストまで頑張っていました。😚
うちの子は、もうこれ以上頑張れないくらい頑張っているという受験生のお子さんが不安と焦りでいっぱいになっているようでしたら、短時間の音楽付き気分転換をすすめてあげてみてはいかがでしょうか。
それではまた。
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