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令和3年度愛知県公立高校入試、推薦入試に加わった「努力のプロセスも評価」って何? | 学習塾カレッジ塾長 エッセイブログ

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24

2020.06

令和3年度愛知県公立高校入試、推薦入試に加わった「努力のプロセスも評価」って何?

6月24日、愛知県教育委員会のページに新たに「中学校等の臨時休業の実施等を踏まえた配慮事項について」という項目が追加されました。

 

中学校等の臨時休業の実施等を踏まえた配慮事項について

 

 

まず、以前の記事でもお伝えしていた「出題範囲」について、現段階での愛知県の方針が発表になりました。

 

 

 

 

 

「学力検査の出題範囲の削減は行わない」という素晴らしい判断

 

1 学力検査の出題範囲
現在、中学校等において、卒業までに第3学年で学習すべき内容が全て履修できるよう教育課程が再編成され、計画的に学習指導が行われていることを踏まえ、現時点では学力検査の出題範囲の削減は行わない
ただし、今後、中学校等の臨時休業が再び実施され、それが長期に及ぶ場合などには、中学校等における履修状況を踏まえ、必要に応じた措置を検討する
なお、出題等に関する愛知県教育委員会の方針は、10月頃を目途に改めて示す予定である。

 

これについては、東京のマネするにちがいないみたいにやや過激な牽制球をブン投げていました。あの記事を教育委員会の方が見てくれたとは思いませんが、願いが通じてほんとうによかったです。

 

 

卒業後に高校入試が行われる愛知県では、東京都のように「削った部分は卒業後に授業を行う」なんてできませんからね。ほっとしました。( *´艸`)

 

 

推薦入試に少し「配慮」が加わりました。

 

2 推薦選抜における推薦の基準
推薦の基準となる、運動、文化、芸術、奉仕活動等の実績や、資格・検定試験等の成績については、大会・行事や資格・検定試験等が中止又は延期となり、入学志願者が第3学年において実績等を挙げることが難しくなっている状況を踏まえ、成果獲得に向けた努力のプロセスも評価することができるようにする
なお、各高等学校が定める推薦の基準は、各高等学校の「推薦選抜実施要項」に記載し、11月以降に各高等学校のWebページで公表する。

 

 

なるほど、たしかに先日カレッジでは今年度第1回となる日本漢字能力検定(漢検)を実施しましたが、個人受検で申込をしていた方たちの検定は中止になっていました。(カレッジは団体受検)

 

 

 

 

そして、部活動でも今年は「西三(西三河)大会」など県大会以上の大会は中止になって、市長杯のみ行われるという話を運動部の子たちがしていました。

 

 

中3でこれらの実績を残して推薦入試を受けようとしていた子たちからしてみると、同じ学年の子たちはみな同じ条件とは言え、やはり検定などは3年になってから受けようと思っていた子も多いと思います。

 

 

これはとてもありがたい配慮ですね。

 

 

「成果獲得に向けた努力のプロセス」って何?

 

 

ところで、やはり気になるのが「成果獲得に向けた努力のプロセス」とは具体的にはどういうものなのかという点ですよね。

 

隅々まで読みましたが、こちらについての具体的な記載は見当たりませんでした。

 

 

そこで、いつものように教育委員会に問い合わせてみました。(‘◇’)ゞ

 

 

「成果獲得に向けた努力のプロセスを評価していただけるとのことですが、具体的にはどのような形でそれを示すことになるのか教えていただけますか?」

 

 

教育委員会の方の回答は、以下のようなものでした。

 

 

「中止や延期になってしまった大会や行事に向けて、その子が努力してきたようすを中学校の先生が評価して、入試の際の調査書(推薦書のことと思われる)に記載します。」

 

 

うむむ。まだイメージがぴんと来ません。

 

僕は重ねて聞きました。

 

 

「検定はどのようにプロセスを評価していただけるのでしょうか。」

 

 

回答は以下のようなものでした。

 

 

「基本的には同様です。」

 

 

・・・。

 

なるほど。

 

 

令和3年度の推薦入試は、中学校の先生の「〇〇力」しだい??

 

 

教育委員会の方も、「詳しいことは中学校のほうに…」という言葉を随所にちりばめられていましたので、あまり具体的に決まっていないのだなと感じた僕は、次の質問を最後にすることにしました。

 

 

「中学校の先生は『成果獲得に向けた努力のプロセス』をどのように書いてくださるとかは決まっているのでしょうか?」

 

 

これには以下のような回答をいただくことができました。

 

 

「それは中学校の先生によります。」

 

 

 

僕はお礼を言って、電話を切りました。

 

 

 

これはなかなか熱いことになりそうです。

 

 

令和3年度の愛知県公立高校入試の推薦入試は、中学校の先生の「作文力」で結果が大きく左右される気がしてきました。

 

 

今後、具体的な評価指針が示されるかもしれませんが、現段階ではそんな想像も成り立ってしまいますね。

 

 

一発逆転もあれば、まさかの不合格という展開もありえそうで、まるでアメリカの饒舌な弁護士が大逆転をぶちかます波乱が各地で巻き起こるかもしれません。

 

(「ボストン・リーガル」めっちゃおもしろいです)

 

 

今後の成り行きに注視していきたいと思います。

 

 

 

それではまた。

 


 

 

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執筆者の紹介

西川 賢

西川 賢(Ken Nishikawa)

株式会社カレッジ代表取締役
学習塾カレッジ塾長

慶應義塾大学 通信課程 文学部 第1類在学中。
真面目なのかふざけているのか分からない、忖度ひかえめなピリ辛スパイスがちょっとくせになる「教科書が教えないリアル」は、塾長の優しさとおふざけと強い信念がつまったエッセイブログです。月に1回程度のアップでも、おかげさまで年間PV200万😊
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