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2018.08
夏休みのファミリーお出かけスポット「名古屋市科学館」レポ!
受験生のお盆休み
塾にもお盆休みは数日ありますが、塾のお盆休みは「先生および非受験学年のお盆休み」です。
受験生がそのままお盆休みを「フル息抜き」で満喫したら、その間にも着実に歩みを進めていたライバルとの差は回収が難しいものとなります。
受験は、ウサギとカメのような、そもそもの能力差が激しい者同士の勝負ではないのです。
ウサギとウサギ、もしくはカメとカメ。
同じ学校を目指す者同士であれば、そのような表現がいちばん現実に近いと思います。
夏休みの前半を、受験モードに切り替えることができずに過ごしてしまった子は、後れを取り戻すために、ハイパーダッシュで追いかけるお盆となるでしょうか。
逆に、夏休み前半も着実に走り続けてきた子は、お盆休み中に「給水所」を設けてやり、水を飲み少し息抜きをさせてあげる必要があります。
普段、全力で授業をしている先生たちが、長期的により良い授業を継続して行っていくために、心身をリフレッシュする時間が必要であるように、受験生にもそういう時間が必要です。
水も飲まずに走り続けるウサギはゴールする前に必ずどこかでブレーキがかかってしまいます。
給水所…
海? 遊園地? 旅行はきびしいか…。
そんなわけで、結局悩んでしまう息抜きですが、ほどよく近距離で、内容的にもいい感じのスポットがあります。
それはプラネタリウムです。
中3は2学期に天体の授業が始まりますので、星の動く様子をイメージするだけでも行く価値があるかもしれません。(*´з`)b
このお盆休みに、うちの家族で名古屋市科学館に行ってきましたので、参考になればと思いレポさせていただきます。
名古屋市科学館プラネタリウムに行ってきたレポを、これから行かれる方の参考に。
わが家から一番近いプラネタリウムは、お隣豊田市の「とよた科学体験館」です。
ここには長女がまだ小2で次女が幼稚園の年少だったことろに連れて行ったことがありました。本人たちはまったく覚えていなかったようですが。苦笑
「体験館」という名のとおりいろんな体験や工作ができて、プラネタリウム以外にもとても楽しめた思い出があります。
ただそのときの僕の印象からすると、少し低学年向きの施設だったように思います。お子さんが幼稚園から小学校低学年のお子さんにはとてもおすすめです。
今回は、大人も楽しめると評判の「名古屋市科学館」に行くことに決めました。
ホームページを見ると、「夏休み期間中の混雑予想について」というお知らせがでていました。
普段の平日はすんなり入れるという話を聞いたことがありましたが、わが家が行くのは夏休み、それもお盆を目前に控えた日曜日という素人でも大混雑を予想できる日です。
妻が名古屋市科学館に電話をして問い合わせてくれました。
すると、科学館のスタッフの方が「去年のお盆の例」として以下のことを教えてくれたそうです。
・開館の1時間前(午前8:30)には400人の行列ができていた。
・開館後1時間でプラネタリウムのチケットは完売した。
・並んでも完売してしまうと、チケットを買えないことがある。
子どもたちの習い事の関係もあり、諸々のスケジュールを考えるとこの日をずらすわけにはいきませんでした。
「めっちゃ早朝に出るしかないっしょ」
「家から高速使って1時間だとして…」
「5時起き、5時半出発だな」
「だな」
その夜、早寝した子どもたちをよそに、僕は午前3時過ぎまでブログを書いていました。
いっそこのまま起きていようかと思ったのですが、居眠り運転とかしてしまったらシャレになりません。
1時間ほどの仮眠をとって、顔を洗い、薄い群青の空の下に飛び出しました。
貸し切り状態のように車通りの少ない県道を抜け、高速道路に入ります。
午前5時半を少し過ぎた時間帯ゆえに高速道路もすいていて、とても順調に目的地に向かうことができました。
午前6時半ごろ、名古屋市科学館の正面に到着しました。
並ぶ人を想定したカラーコーンなどが設置されています。
この時間では、他に誰も並ぶ人はいませんでした。
「一番乗りだな」
「だな」
妻が車から降り、先頭に並びます。そのためのレジャーシートも持参していました。
僕は駐車場を探します。
名古屋市科学館の駐車場は、午前8時からと書かれていました。
ここに並んで待つことも考えましたが、この名古屋市科学館の駐車場は時間ごとの課金制で、科学館にどれくらい滞在するか想像がつかなかったので、場合によってはけっこうな高額になることが想像されました。
周囲にはたくさんの有料駐車場(コインパーキング)があります。
ただ、料金の説明看板はしっかり確認することをおすすめします。
僕は名古屋市科学館を含む白川公園の周囲を2周ほどしましたが、どのコインパーキングも「最大料金」が適用されるのは「平日のみ」なのです。つまり、土日は無制限に課金されていくことになります。
結局僕は、科学館から徒歩10分くらい離れたビジネスホテルの地下に土日も「最大料金」の適用がある駐車場を発見し、そこに駐車しました。(ある程度科学館から離れると土日も最大料金がある駐車場が見つかります。)
駐車場が決まると、睡眠時間1時間だったこともあり猛烈な睡魔が襲ってきました。
少し仮眠をとって午前8時半過ぎに再び科学館に向かいました。
すでに長蛇の列ができています。その先頭を率いているジャンヌダルクが疲れ切った妻でした。
ありがとうございますジャンヌダルク。おかげさまで少し眠気が取れました。
妻によると、7時ごろにはチラチラと人が並び始め、7時半にはスタッフの方が人数を確認しに来たそうです。
行列が長くなりすぎたためか、この夏の酷暑への配慮からか、9時過ぎには館内の受付前まで入場が始まり、9時15分にはチケットの販売が始まりました。15分早めての入場開始でした。
やりました。第1回 A1席ゲットです。笑
プラネタリウムの上映時間まで、少し時間がありましたので、マイナス30℃の体験ができる「極寒ラボ」の整理券をもらって、展示フロアを回っていました。
元素周期表の展示コーナーです。
周期表自体は見慣れたものですが、それらの元素が何に使われているかという具体的な「モノ」の展示がついているのが秀逸でした。
それに下の写真のフッ素のように、ちょこちょこ「説明」がついている展示もあって、授業ではほぼ出てこない元素などは「へえ~」の連続でした。
僕は文系ですが、通算十年以上授業で理科も教えています。
文系ながらも僕の理科の授業は、分かりやすいと好評です。( *´艸`)アザス
それは、小難しい「リカリカ」した用語を使わないからだと自己分析しています。
「使わない」というか「使えない」のです。知らないから。
僕は自分が学生時代に習った理科の記憶はほとんど残っておらず、塾の先生をするようになってから理科の勉強をしました。
だから、中学の教科書に載っている以上の理科用語が僕の声帯を震わすことはありません。笑
知らないからこそ猛勉強しましたし、プロとして当たり前ですが公立高校入試までの理科の問題では、もはや解けない問題はありません。
でも時々それは「机上の空論」ならぬ「机上の知識」だと悔しくなることがあります。
実物を見たり触ったり、実験してみたりしたことがほぼないからです。
だから僕は、この名古屋市科学館で、テレビでよく見かける有名人たちに会ったときのように、教科書でよく見かける実物たちに興奮していました。きっと子どもたちの何倍も。笑
↑これは、密度の比較になります。
同じ体積あたりでも物質によって質量が異なることを学び、数値を確認しながら説明しますが、実際に「持ち上げた」のは初めてでした。体験、体感は最上級の学びだなあと思えました。
↑これは、モーターの仕組みです。
モーターには「整流子」という、半回転ごとに電流の向きを変えるはたらきをするものがついているのですが、個人的には僕はこの説明が得意です。
折りたたんだ紙を直定規にセロテープで貼り付けてうちわのようにしたものを片手に、「ごめんなー某S予備校だったら映像を映し出してジャジャーンと見せるんだけど、うちはこんなんでよぉ~」と半べそかいてる演技をする鉄板の前振りwをしたあとで説明します。
自画自賛マックスですが、めっちゃ分かりやすいです。笑
そんなモーターもこうしてコイルが見える状態になっているものを見ることはありませんでした。
が、これについては「この実験装置では、なぜ動くのかという仕組みまでは分からないだろうな」と惜しい気持ちでした。
実験スタートボタンを押して、くるくる回るコイルを見て、無表情かつ無言で去っていった少年を見てますます残念に思いました。苦笑
名古屋市科学館の目玉「世界最大のプラネタリウム」へ
そうこうしているうちにプラネタリウムの時間がやってきました。
さすが、世界最大としてギネスブックに登録されたプラネタリウムです。
天井が広いうえに、座席スペースも1つ1つが離れ、とてもゆとりをもって配置されています。
これは危険です。
危険?
プラネタリウムあるあるかもしれませんが、説明してくれる学芸員さんの声は、男性でありながらやけに穏やかでまるで眠りの世界にいざなうかのような美しい声だと思いませんか?笑
しかも上映中は基本的に視界は星空。
そのうえこの座り心地最高のリクライニングチェア。
早朝から一番乗りをしてまで並んだのは眠るためではない。
しかし、最前列に並び仮眠をとっていなかった妻はぐっすり。
後ろを見ると次女もぐっすり。それもそのはず。このときの会は金星の満ち欠けや、火星の公転周期の話などが中心で小2の次女には難しい内容だったのです。
学芸員さんは、おそらくとても真面目な方だと思うのですが、50分みっちり「説明」をしてくださいました。
欲を言えば、もう少しユーモアをはさんでくれたりすると眠くならないのかななんて授業研修目線が発動してしまいましたが、長女は喜んでいました。よかったです。( *´艸`)
ちなみに、説明中ユーモアを感じたのは、次の一言だけでした。
「いて座の矢でうたれたサソリは言いました。イテ!」
すでに極寒ラボを体験しているのかと思いました。笑
南極体験、マイナス30℃の世界「極寒ラボ」
プラネタリウムが終わり、極寒ラボの時間が近づいてきました。
まず2分間、マイナス10℃で体を慣らします。
そして5分間のマイナス30℃、南極体験です。
最初、僕はひーひー言いながらも写真を撮ろうとスマホをいじっていたのですが、その指が本当に痛くなってきてしまって手を防寒着の袖の中にひっこめました。
最後に2分間、マイナス10℃で再び体を慣らすのですが、マイナス10℃があったかいと感じるくらいマイナス30℃は「極寒」でした。
何が悔しいって、極寒ラボを出た後の「メガネくもっちゃった写真」を撮ったとき、僕より長女の表情の方がその「極寒さ」をうまく伝えていることでした。(; ・`д・´)ナカナカヤルナw
名古屋市科学館は、並ばず再入場が可能なので僕らは一度外に出て昼食を食べ、また戻ってきて名探偵コナンの科学捜査展やその他の展示をまわり、夕方前に科学館を後にしました。
あれやこれやと体験するたびに追加料金がかかることもありませんし、フロアによっては低学年の子たちも楽しめます。
ただ、高学年から大人向けの展示が多いのことも事実ですので、その点をふまえてお出かけの選択肢の一つにしていただけたらと思います。
それではまた。
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