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2018.05
学習塾カレッジLINE Official Account(旧LINE@)はじめました
今週月曜日から配布している塾生保護者向け通信で、保護者との連絡手段としてこれまで使用していたEメールを、LINEに移行することをお伝えしています。(塾生保護者専用LINE@です)
※導入時の「LINE@」は「LINE Official Account」に名称変更されました。
LINEはもともと東日本大震災のときに、家族や知人の安否確認が困難であったことを受け、それを迅速かつ容易に行えるように開発されたと聞きました。
「既読」機能や「位置情報」機能も、送ったメールが届いているか分からない、どこに迎えにいったらいいのか分からないといった、災害時の不安を解消するために考案されているそうです。
この位置情報機能は、本当に秀逸だと思えました。
災害時に活躍!LINEの「位置情報」
カレッジでは、大災害が発生し建物損壊の恐れがある場合、生徒たちを引率して市の指定避難場所に避難することにしています。
これは入塾時にも保護者の皆さんに説明しています。
ですが、状況によっては指定場所ではなく、別の場所に移動することもあるかもしれません。
それを視覚的にボタン一つで容易に送信できるこの機能は、まさにLINE開発のきっかけであり目的とする災害時にこそ最大の効果を発揮するものだと思えました。
「〇〇くん、無事です。」というメッセージと共に、元気な様子を写真をつけて送ったら、離れた場所で安否を気に掛ける保護者にとってこんなに安心することはないのではないでしょうか。
メールにはない「既読」機能
「既読」機能は、その他緊急時にも威力を発揮すると思えました。
これまでに何度も台風による臨時休校を経験してきましたが、メールで一斉送信してお知らせするものの、確認してもらったかどうかが不明です。
メールの存在に気付かず通塾してきてしまった子に対応するため教室内に待機せざるをえないこともありました。
「要返信」というのも、既読機能があればわざわざ返信いただかなくても確認ができます。
いつまでも既読にならないご家庭にだけ直接お電話すればよいわけです。
「メールが届かない」問題も解消
Eメールでは、携帯各社の迷惑メールブロック機能などにより、「メールが届かない」という現象も何度も起きていました。
送信不能メールが跳ね返ってくるならまだ「届いていない」ことが分かるのですが、たまに「跳ね返ってすらこない」ことがあるのです。
そういうのもLINEの既読機能で確認できますし、そもそもLINEでは「ブロック」されないかぎりはそういうことは起こりません。
LINEならばほぼ遅延なし
また、迅速な対応を心がけているカレッジとしては非常につらいことに、受信メールが遅延する(いただいたメールが数十分後に届く)ことが頻繁にあります。
これは使用しているメールソフトの問題なのですが、この設定を行った業者さんも原因が不明とのことで、改善が難しい状況でした。
これもLINEを導入すれば、保護者の皆様とのやりとりに必要以上に時間をかけてしまうことがなくなっていきます。
これらの問題点が改善されるとともに、迅速かつ効率よくやり取りを行うことができると判断ししばらく前からLINEの導入を検討していました。
LINE導入の問題点
しかし、すべてをLINEに変更するにはいくつかの問題点がありました。
1つ目「入退室メール問題」
カレッジでは入室時と退室時に塾生証をリーダーにかざすことで、登録してある保護者のメールアドレス宛に入退室のお知らせが届くようになっています。
LINEで同様の機能がないか、いくつかの業者に問い合わせて検討しました。
実は、少し変則的ですがそれができる業者はありました。
ただ、料金が高いのです。
1登録あたり300円/月
うちの塾は2018年5月現在、80人の塾生が通っているので、
80×300×1.08=25,920円(税込)
1年間で311,040円となります。
他にもさまざまな機能がついていたのですが、それらの中で僕が必要としたのは入退室のお知らせ機能だけでした。
それをLINEでやりたいがために、この金額を払い続けることは、少し高額な買い物過ぎてしまいました。
ビデオ通話などを使ってとても親切に詳しく説明してくださり、体験版もさせていただいたのですが今回は見送らせていただきました。
それに現行の入退室システム(塾生証)には、「カレッジポイント」というご褒美やペナルティによってポイントが増減する機能があり、子どもたちはこのポイントをためてガチャを回したり図書カードをゲットしたりしています。
みんないつもポイントを照会しては、嬉しそうにあれこれ話しているので、これをリセットすることになるのはかなりキビシイと思えました。
LINEを導入したとしても、入退室メールについては従来通りEメールを使用するしかないというのが結論でした。
2つ目の問題点「お母さんたちみんなLINE持ってんのかな問題」
塾生、つまり生徒たちが仮にLINEを持っていたとしても生徒たちとはLINEではコミュニケーションを取るつもりはありませんでした。
だから重要なのはお母さんたちでした。
というわけで、そもそもお母さんたちのスマホ率はどれくらいなのだろうと授業のときに、探りを入れてみました。
「みんなのお母さんとかお父さんの携帯って…」
結果、子どもたちの回答はこんな感じでした。
スマホ:99%
ガラケー:1%
トランシーバー:0%
ガラケーが1人いたのですが、そのガラケーの持ち主は「お父さん」だったので、おそらく連絡の主たる対象であるお母さんでいえば100%スマホでした。※ガラケー版のLINEは2018年3月でサービス終了となったそうです。
でもこのあたりまでは、なんとなく想定内です。
本題はこれです。
LINEを使っているのか。
学年が多少上がってくれば、LINEが何なのか分かると思うので聞けば分かると思います。
でも、小1の子たちは「スマホ」も微妙でした。
ウケるはずの「トランシーバー」は、冴えわたる見聞色の覇気が僕にスベる未来を見せ、言うのをやめたくらいです。笑
小1の子たちに、お母さんLINE持ってる?と聞いたらきっとこんな展開になります。
「らいんてなに?」
「ぼくしってるよ、うちのママもってるよ」
「え? う、うちだってもってるし」
「ぼくんちなんか、めっちゃいっぱいあるもんね!」
( *´艸`)
というわけで、小1には聞かなかったのですが、ほぼ全お母さんがLINEを使用していることが確認できました。
よって、この問題はクリア。
その他の考えられる問題点
LINEは持ってはいるが例えば過去にLINEでトラブルがあり、使用を控えているというケースもあり得ないかとか、LINEのプロフをプリクラでメガ盛りした画像を使っているお母さんがいたら恥ずかしがるのではないかとか、気にし始めたら微細なことまでいろいろほじくり出すことができてしまいました。
入退室メールや、外部の方の問い合わせなどではEメールも継続していくわけですし、もし何らかの事情でLINEは使いたくないという方がいらっしゃったら、その方のみEメールで対応させていただくことにしました。
それをもって、「学習塾カレッジ@塾生保護者専用LINE」の運用を決めました。
実は、送迎時などに何人かのお母さんたちに「LINEに変えるってどうでしょう」と聞いてみたのですが、ほぼ全お母さんが「LINEの方がいい」と言ってくださいました。
これもかなり背中を後押ししていただいています。
集客としての運用ではなく、塾生の保護者の皆様との連絡やご相談などをスムーズに気軽に行えるように考えていますので、せっかくの有料プランを少しもったいない気もしますが、「友だち」の分類(グループ分け)機能が充実するまでは、塾生の保護者専用LINEとして運用していく予定です。
追記(その後の運用記事)
それではまた。
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