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2018.05
4日間の勉強で「漢検2級」に合格する方法
中学生にとっての6月は悪魔的なスケジュール

入試に有利な漢検・英検
中3で英検・漢検を受ける場合の段取り
漢検:①6月 ②10月 ③2月英検:①6月 ②10月 ③1月(二次試験はそれぞれおよそ1か月後)
①3級合格 → ②準2級に挑戦①3級不合格 → ②3級に再挑戦①漢検3級 → ②英検3級
4日間の勉強で『漢検2級』に合格!?
まず、漢検の級別レベルを確認しましょう。
3級 :中学校卒業程度
準2級:高校在学程度
2級 :高校卒業・大学・一般程度
※常用漢字がすべて読み書き活用できるレベル
立場上、僕には2級以外の選択肢はありませんでした。苦笑
先生だから余裕だろとか思ったらあかんぜ
「先生は漢検なんて勉強しなくても大丈夫でしょ」というのは大間違いです。
たしかに、級によってはあまり勉強しなくてもよほど大丈夫な級もあるでしょう。
しかし、使わないものは忘れるのです。
当時も今も授業しているのは中3までですし、前職の塾には中学生の「国語」の授業がありませんでしたので、中学漢字ですらテスト前しか授業では触れる機会がありませんでした。
それに、問題を見れば分かりますが、漢検2級は「高校卒業・大学・一般程度」とはいうものの、かなり読書家の一般社会人でも何も勉強せずに受けたら100%落ちます。
2級に出題される四字熟語などは日常的に使用するものはかなり少なく、見たことのないものもたくさんありました。
なかなか勉強方法の話を始めずに申し訳ありませんが、もう少し順を追ってお話させてください。
エピソード型が好きなんです(´艸`*)
漢検直前の日商簿記検定


最強の問題集「カバー率測定問題集 漢検マスター」
ちょっと余談
漢検合格のための勉強方法!
さて、肝心の勉強方法のお話です。
なぜそうなるのかという理屈を必要とする勉強は、説明を聞いたり教科書や参考書を読んだりしてまず内容理解をする必要があります。
ばっちり理解できていなくても、「なんとなく」くらいは理解した状態で問題演習をします。
問題を解いてみて、「ああなるほど!」と理解が深まることはよくありますので、これでさらに類似演習を重ねていきます。
しかし、漢字には「なぜ」の部分がないに等しいので、いきなり演習、つまり問題を解くところから入ります。
この問題集は、どのページも最大で56問まで掲載されていましたので、1-60まで番号が振ってある「解答用紙」を大量に用意しました。
問題を解くときの注意点としては、必ず1ページずつ答え合わせをすることです。
まとめて答え合わせをすると、数が多すぎて雑になりがちですし、「何だったけー」と悩んだ頭の汗が乾かないうちに正しい答えを印象付けることは、忘却曲線の流れにあらがうために重要です。
そして、間違えた問題には必ず印をつけます。
間違えた問題は、紙(ノート)に数回書いて練習をし、覚えたつもりになったところで、間違えた問題だけもう一度解きます。(これが意外と覚えられていなかったりもするのです苦笑)
このとき、間違えた問題につけた印はいじりません。
とりあえず、1ページの間違えた問題の復習が終わったら、次のページに進みます。
この本は、「①読み ②部首 ③熟語の構成 ④四字熟語 ⑤対義語・類義語 ⑥同音・同訓異字 ⑦誤字訂正 ⑧送り仮名 ⑨書き取り」のページで構成されており、読みと書き取り以外はそれほどページ数が多くありません。
ですから、先ほどのやり方で1ページずつ進めていき、例えば「四字熟語」の章が終わったら、もう一度その「章」の初めにもどり、間違えた問題を解きます。
ここで正解出来たら、不正解のマーク「/」は「〇」に書き換えます。
またしても間違えてしまった問題は、「/」が「✕」に昇格(降格かw)します。
このとき注意することがあります。
「完璧」を求めすぎないことです。
生徒でも、あるページが完璧になるまでひたすらそのページをくり返している子がいます。
それは時間があるときや、そのページだけが範囲のときはいいことなのですが、膨大な出題範囲の中でそれは賢いやり方とは言えません。
くり返すことを前提に、その段階ではまだ不十分なところが残っていてもどんどん進みましょう。
そして、Aランクが終わったら、最初にもどって今度は間違えた問題だけでなくすべての問題を解きなおします。
どうしても時間的な余裕がなければ、やはり間違えた問題だけでもかまいません。
まとめるとこうなります。
① ノートまたはウラ紙などの用紙を準備する。
② 問題を解く。(1ページずつ答え合わせをする)
③ 間違えた問題に印をつける。
④ 間違えた問題の練習をする。
⑤ 間違えた問題だけ解きなおす。(印はいじらない)
⑥ 次のページに進み、同じことを繰り返す。
⑦ 単元(部首・四字熟語など)が終わったら、もう一度戻って間違えた問題を解きなおす。
※正解していたら印を〇に変え、またも不正解なら目立つように✕をつける。⑧ 完璧でなくても先に進む。
⑨ Aランクが終わったら、最初に戻ってすべての問題をもう一度解きなおす。
⑩ くりかえす。
僕は4日間(午前中3時間と深夜に帰宅してから2時間)、ひたすらこれをくり返し95%超えで合格しました。
頭を使わない「作業」になってはいけない。
何か気づきませんか?
あれ? フツーじゃね?
そうなんです。
普段から正しく勉強している人にとっては、何一つ目新しいことはなく、ごくごく普通の勉強方法です。
しかし、特に「漢字の勉強」となると学校の宿題の弊害なのか、やたらめったら同じ語句をノートにびっしり書きまくる勉強方法に走る子は後を絶ちません。
どうせ同じく書くなら、解いた問題の答えをびっしり書けばいいのです。
前者と後者の違いは、単純ではありますが、根本的で重要な違いです。
それは、「頭を使わない作業」か、「頭を使う勉強」かというものです。
テスト勉強とは「間違い直し」である。
カレッジの子たちや、ちゃんとした勉強方法を教えてもらえる塾に通っている子たちには当たり前のことであっても、意外と「勉強方法が分からない」という子が多いのは事実です。
テスト勉強で、「ノートまとめ」を始めたら完全に方向が誤っていますので、お通いの塾の先生に相談してください。
以下は今月の塾内通信の一部分です。こちらもよろしければご参考にどうぞ。
突き詰めれば、テスト勉強とは「間違い直し」です。間違い直しが不十分な子は決して成績が上がることはありません。同じ問題をもう一度やったときにできるようになっておくことが重要です。
「間違えた問題は自分が落ちた落とし穴。埋めずに歩き出すから同じ落とし穴にまた落ちる。」
テスト前にいかにたくさん落とし穴を発見し、それを埋めておくことができるかが勝負です。間違えたからといって、何も考えずにすぐに赤で模範解答を写し書きしてしまうことは、落とし穴を埋めたことにはなりません。きちんと解決するまで取り組みましょう。
今回は漢検を題材にはしましたが、いろんな勉強に共通することも多く含まれています。
早めに勉強方法を修正して、いい教材、塾を有効利用してくださいね。

西川 賢(Ken Nishikawa)
株式会社カレッジ代表取締役
学習塾カレッジ塾長
真面目なのかふざけているのか分からないちょっとくせになるエッセイブログ「教科書が教えないリアル」を不定期更新。塾ブログらしくない記事も多数ありますがご容赦を!笑
教育でも美容でも、多くの人の「自分磨き」を応援したい。
◈S&G 美容エステサロン(ハイフ-小顔・痩身-ハーブピーリング専門店)を名古屋市東区泉にてオープンしました!♪(^O^) ~Slender & Graceful~