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エッセイ「教科書が教えないリアル」

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持っていかれるチラシの置き方 | 学習塾カレッジ塾長 エッセイブログ

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2018.05

持っていかれるチラシの置き方

エッセイブログを再開してから、さまざまな読者の方からメッセージをいただくようになりました。

Facebookに記事へのリンクを貼っているので、Facebookにコメントをいただくこともあれば、公開されない「Messenger」の機能やEメールを使って感想や質問、相談などをいただくこともあります。

 

前職時代から僕のブログを楽しみにしてくださっていた保護者の方から、メールをいただいたのは驚きました。

その方はFacebookはされていない(?)ようなので、おそらく直接ホームページにアクセスしてブログが更新されているかを確認していただいていたのではないかと思います。中断してから1年以上もの間、幾度となく訪問していただいたのではないかと思うと、申し訳ない気持ちと感謝でいっぱいです。

 


 

そして、やはり多いのは同業者(や同業者にこれからなるの方)からのメッセージです。

同業者からのメッセージは、ブログを再開する前から、Facebookに記事を投稿するとたまにいただいていました。

「ドリンクバーの費用はいくらくらいかかるんですか?」とか、「ガチャガチャのシステムは…」とか設備や費用にかかる質問が多いような気がします。

ゆくゆくは塾を開業したいと考えていらっしゃる学生さんから「成功するためには」みたいな、びっくりする質問メールがきたこともあります。

 

僕は自分の塾経営が、軌道に乗ったとは思っていますが、成功したとは思っていません。

 

もっともっと何千何億と収益を上げている経営者はたくさんいるわけで、僕なんぞはいわゆる「成功」者と呼ばれるにはおそれ多いことです。それに、これは自分への戒めでもあります。

 

何となくですが、成功したなんて自分で思ってしまったらオワリだと思うのです。

 

「成功」とは「終着駅」のようで、そこにたどり着いてしまったら、その先に「もっと」を求めなくなるような気がします。(たどり着いていないので気がするだけです笑)

しかも、時代はどんどん変わっていくのですから、立ち止まることは置き去りにされることでもあるのです。

 

 

僕がこれをやりはじめたら、「あいつ終わったな(成功したな)」と思ってください。↓

 

 

いつかオワリたいものです。笑

 


 

何より、「成功するためには」の答えを知っていたらみんなやるわけですし、僕が試行錯誤している毎日は何なのかと思ってしまいます。

同業者の塾長さんたちは、すでにそうとう試行錯誤したうえで、他塾への見学や交流を通して自塾に取り入れられるヒントを得ます。

だから僕も聞かれたら自分がしていることや自分だったらこうするということを答えますし、逆に聞かれてもいないのに自分がしていることを話して意見を求めたりもします。

 

起こりうる問題を想定してどう解決していくか考えておくのは大切なことだと思います。しかし、その解決方法に自分なりの考えを持つ前から「解答」を聞いてしまう行動には、積極性の使い方の間違いを感じてなりませんでした。

 

僕は生徒からの質問でも、考えた形跡のないものは何も答えず突き返すことがあります。

あれこれ試してみたけど打つ手が見つからず質問にくるのと、考える前から「教えて?」と聞きにくるのとではだいぶちがいます。

 

メールの返信には、

「〇〇さんが、本当に塾を開業したいと思っているなら、AのことについてB・Cの案を考えてみたのですが、、、みたいに具体的に聞いていただけるとありがたいです。また、次々と発生する課題に対してあーでもないこーでもないと考えるところが楽しいところなんですよ。がんばってくださいね。応援しています!」

と書きました。

 

彼から「ありがとうございます。頑張ります。」と返信がきてから、その後の連絡はありません。

 

冷たかったでしょうか?苦笑

 

「考える前から聞く」姿勢のまま起業して、彼がうまくやっていけるとは思えませんでしたので、ちょっときつい言い方になってしまいましたが、

決して突き放したいわけではないので、小さな「試行錯誤」の一端を紹介したいと思います。

 


 

「あーでもないこーでもないと考えるところが楽しい」というのは、多くの個人塾経営者が共感してくれるところです。

 

先日、僕は個人のFacebookにこんな投稿をしました。

 

 

すると、豊田市で「塾屋」を経営されている坪内康将先生からコメントをいただきました。

 

こういうのは、試行錯誤の結果ですよねー

「俺、自分で塾やってるなー」と思えるのは、こういう試行錯誤を自分で始めて自分で法則?を探した時ですね♪

(坪内康将先生)

 

そうなんです。

たかが資料の置き方一つにでも、やはり皆さん試行錯誤されていますし、そういう試行錯誤を楽しまれている方の塾には人が集まっています。

 

 


 

今から紹介することは、あくまで僕の思考と試行とで導いた正解の「説」です。

「参考までに!」と強く申し上げて、同業者の先生方必見です!( *´艸`)笑

 

塾の資料をほしいという方の中には、教室の中に入るのは少し抵抗がある方もいらっしゃいます。

そこでカレッジでは、中に入らなくても資料を持っていっていただけるように、玄関の扉に取り付ける形でパンフレットなどの資料一式が置いてあるのです。

 

(ちなみに、立派なパンフレットなどは必要ありません。うちもつい先日までは僕がWordで作ったお手製のパンフレットを入れていました。)

 

僕はこの資料の持っていかれ方について、ある法則があることに気づいてしまいました。

それが、先ほどのFacebookの記事です。

 

 

ケースが曲がるくらいにパンパンに入れてある場合と、ラスト1部はいつまでたっても持っていかれないのです。

 

うちで使っている入れ物には、資料フルセットはMAXで4部入ります。

しかし、その場合はまず持っていかれることがありません。

 

おそらくですが、原因は「手」だと思います。

 

通りがかりで外に置いてある資料を持っていく人というのは、多くの場合手ぶらではありません。

少なくとも片方の手には何かしら持っている場合が多いと思います。

 

フックでぶら下げてある入れ物にパンパンに入っている中から資料を抜くには両手を使わなければいけません。

かなり前向きに検討している人なら、地面に荷物を置いてでも両手で抜き取るかもしれません。

でも、通りがかりで資料を持っていく人の9割以上は、うすーい検討中です。

 

そして、うすーい検討中の人の多くは、資料を取り出すことにもたついていると、中から人が出てきて「ご説明しますよ?」と言われたらめんどくせえなと思っています。

 

洋服屋さんと一緒ですね。

すごく買う気まんまんでお店に行った場合の店員さんからの声かけはありがたく、いろいろ教えてほしいと思いますが、あまり買う気がないけど、どんな服があるかちょっと見たかったくらいのときはできるなら声をかけられたくないと思います。

 


 

かつて5分くらい正面で立ち止まってカレッジについて話をしているお母さんたちがいたので、僕は「これはさすがに詳しく聞きたいのかな?」と思って扉を開けました。

そのときのお母さんたちの去りゆくスピードは往年のベンジョンソンのロケットスタートを思わせるほどでした。笑

 

うっすーい検討中の人は、直接説明を聞きたいとまでは思っておらず、その場を去りたいと思っているのです。

ですから、取るのに手こずる「パンパン」はダメなんだろうと思いました。

 

そこで、多くて3部、基本は2部を入れるようにしたのです。つまり、入れ物に若干のゆとりを持たせ片手でもスッと抜き取れる量です。

すると、時期的なものはあるにせよ、比較的コンスタントになくなっていきます。

 

しばらくすると、あることに気がつきました。

先ほどの「ラスト1部は持っていかれない」現象です。

 

これは、2つの心理が働いているのではないかと予想しました。

1つは、そんなに前向きに検討しているわけではないのに最後の1部を持って行ってしまって空っぽにしてしまうのは申し訳ない、という日本人のやさしさ。

もう1つは、そんなに前向きに検討しているわけではないのに最後の1部という「売れ残り感」の強い古びた資料を持っていくほどお人よしではないぞ、という日本人のプライド。笑

 

真相は分かりませんが、結果としてラスト1部が持っていかれたことは1度しかないのです。

そのことから、僕が導き出した法則が「パンパンとラス1はダメ」というものでした。

 


 

資料については、フルセットを玄関のドアに置いているわけですが、正直うすーい検討中の方には「フルセットまではいらん」という場合もあります。興味を持つきっかけになれるだけでも十分です。

そこで、より通行中に手に取りやすい歩道すれすれのところにテーブルを置いてそこに「チラシ」を並べることがあります。

 

 

チラシだけがコンパクトに小袋に収まっているので手に取りやすいです。

三つ折りの簡易パンフはカレッジでは作っていないので、チラシがその代わりを担ってくれます。

 

でも、ただ並んでいるだけではチラリとも見ない可能性があります。チラシなのに。(-“-)ツルッ

 

そこで、以前はテーブルの上に小さな小物入れを置いて、その中に飴ちゃんを入れました。

でも、飴ちゃんは順調になくなっていくものの、チラシは微動だにしません。

 

そこで、小物入れをやめてチラシの袋の中に飴ちゃんを入れました。

すると毎日のようにチラシが持っていかれます。

でも、うすうすは感じていましたが、チラシごと飴ちゃんを持っていくのは学校帰りの同じ子たちでした。毎回同じくらいの時間にやってくるので、観察していたのですがまちがいないようです。苦笑

どこかにチラシは捨てているのでしょう。

飴ちゃん作戦はやめました。

 


 

それでも、ただ単にチラシを置いているだけでは手がのびないので、視覚的な工夫をします。

 

 

「まねきねこ」を置くだけでもだいぶ印象がちがいます。

さらに、立ち止まってもらうために、こんなものを置いたりもします。

 

 

人間は人が集まっているところに興味を持つものです。

こういう重さがあるものは、風が強い日にはおもりにもなってくれます。

 


 

先ほどご紹介した塾屋の坪内先生は「奇数置き」の法則をあみ出されているみたいです。

心理的なことは勉強したわけではないのでよくわかりませんが、おそらく偶数というのは「そろっている」印象をあたえ、奇数というのは「はみだしている」印象を与えるものだと思います。

そろっているものを崩すより、はみ出しているものを取る心理をついたものかもしれません。

坪内先生に「奇数で並べている」と聞くまで、結果として奇数になることは多くても、あまり奇数にはこだわっていませんでしたが、言われてなるほどと思いました。おもしろいです。

 


 

僕は「すきま」を作るように並べます。

 

 

一見アンバランスなのですが、こうすると「誰かが1部持っていったな感」が出ます。

きちんと整列していると、持って行っていいのか一瞬様子をうかがうことがありますが、すでに誰かが持って行った形跡は「おー持って行っていいのね」という心理を生んでくれます。

さらに、歩道側に1部取りやすい感じではみ出るようにしたら完璧です。

 

ババ抜きで、ジョーカーを他のカードよりもほんの少しはみ出させて取らせるような感じですね。

 

 

結果として、はみ出ているところ以外を取っていってもこの場合はいいのです。( *´艸`)笑

 


 

カレッジは商店街の中にあるのですが、夜は周囲のほとんどのお店が閉店しています。

暗い中に煌々と光っているので逆に目立つことができます。

晴れて風の弱い日は、ずっと外に出しっぱなしです。

 

そんな風景を写真に撮ろうと思って外に出ました。

 

あれ?

チラシを置いたテーブルに近づいてみると…

 

おおー

真ん中のはみだしジョーカーが抜かれています。( *´艸`)

 

チラシで興味を持ってくださった方が、次には資料フルセットを持って行ってくださったり、個別説明会を申し込んでくださったりしたらすてきな流れです。

 

こんな小さなことですが、自分で試行錯誤してあれこれ試します。その多くのことはうまくいきません。だから、どうしたらよいかとさらに考えます。

それを繰り返しているうちに、いつかぱちーんとハマるときがくるのですが、ものすごく楽しい瞬間です。

 

通行人を魚にたとえると不謹慎だと言われてしまうかもしれませんが、こういうのは釣りの仕掛けにあれこれ工夫をしたときの感覚にすごくよく似ています。

 

全国的なことは分かりませんが、僕の周りには釣り好きな経営者が多いことも、もしかしたら無関係ではないかもしれません。笑

 


 

「出入り口に屋根がないからなあ…」

雨に濡れないカバー付きのケースを玄関につけてる塾さんありますよ?

 

「うちは路面店じゃないから…」

そこを工夫するのがおもしろいところだと思うんですけどねー。

 

「あんまり商売っ気出したくないんだよね…」

??

NPOの塾さんですか? (*ノωノ)jokeデスw

 

 

みなさんのさまざまな工夫も聞かせていただきたいし、「〇〇はどうしてる?」といったお題も募集中です。

それではまた。

 


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プロフィール

執筆者の紹介

西川 賢(Ken Nishikawa)

愛知県岡崎市の学習塾カレッジ塾長。
真面目なのかふざけているのか分からない "ちょっとくせになる"エッセイブログ 「教科書が教えないリアル」を不定期更新。
生徒に言われた「元イケメン先生」の「元」を取り払うべく絶賛減量中?
趣味:海釣り
行きつけの店:横綱ラーメン安城店
好きな女子アナ:田中みな実
いつの日か、本を出版したい。

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