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エッセイ「教科書が教えないリアル」

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中学校の通知表〈内申〉の3観点と評定の決まり方をくわしく解説 ~内申点を上げる方法~ | 学習塾カレッジ塾長 エッセイブログ

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24

2024.03

中学校の通知表〈内申〉の3観点と評定の決まり方をくわしく解説 ~内申点を上げる方法~

多くの公立中学校で修了式を迎え、通知表が手元に届いていることと思います。

 

 

中には、定期テストで好成績を取ったのに、期待していた成績が付かなかった子😭や、テストに失敗してしょんぼりしていたのに逆に成績が上がった😲という子もいることでしょう。

 

 

そういう「予想外」は、通知表がどのような仕組みとなっていて、どのように付けられているのかを知ることで起こりにくくなります。

 

 

また、通知表の仕組みを知ることで「何をすればいいのか」が分かり、それを実行すれば成績をうんと伸ばすこともできます。

 

 

 

 

 

僕は、ベースとして文部科学省や複数の自治体の教育委員会の資料を基に知識を得ていますが、それに加え、多くの現役の中学校の先生からお話を聞き、より実態に近い「通知表の付き方」を把握しています。

 

 

今回の記事は、通知表について書かれた記事としてはおそらく内容の生々しさも情報量も日本一です。

 

 

通知表についての世の中に出回る抽象的な情報や、思い込みからくる誤った情報に翻弄されないようにするために、通知表についての正しい理解を深めていただけたら幸いです。

 

 

ただ、多くの先生とお話しして感じたのは「先生方も試行錯誤をくり返し日々より公平な評価・評定をつけようと努力されている」ということでした。

 

 

そのため、学校ごとに少しずつ状況が異なる場合もあります。全体像はかなりつかめる内容になっていますので、より細かい内容は直接中学校にお問い合わせいただくのがよいかと思います。

 

 

学習塾カレッジの所在地である愛知県岡崎市の市立中学、および愛教大附属岡崎中学のことを中心に取り上げますが、おそらく全国版として活用していただける内容です。

 

 

【説明編】

◎「評価」と「評定」

◎観点別評価

◎観点別評価のきまり方

◎観点評価の方式別集計例
 ・観点1「知識・技能」
 ・観点2「思考・判断・表現」
 ・観点3「主体的に学習する態度」

◎評定のきまり方

 

【対策編】

◎観点別「評価の対象となる取り組み」まとめ

◎「テスト」のカットライン

 ・定期テスト・小テスト(単元テスト)
 ・ワークシート
 ・パフォーマンス課題
 ・振り返り
 ・提出物

 

【その他編】

◎絶対評価と相対評価、ほんとに絶対評価なのか説

◎附属中内申取れない説

◎それにしても最近、問題難しすぎない?説

◎中3の1学期、内申下がる説

◎内申にこだわる意味あんのかよ説

◎附属小の通知表意味あんのかよ説

◎終わりに

 

 

それでは、お子さんがはじめて中学に進学する方にも分かるように、丁寧にくわしく共有をさせていただきますので、いつも以上に長い記事(約16000字)になりますが、「読まなきゃ損」で「読んだもん勝ち」の内容です。内申が高校入試に大きく影響する都道府県の方は特に、ぜひ最後までお読みいただければと思います。

 

 

 

【説明編】通知表の仕組み

 

 

【説明編】の内容を十分に理解した上で【対策編】に進んでいただかないと、有効な対策ができません。

 

 

「こんな感じ」と思い込んでいたものが、実際とは異なっていることもあるかと思いますので、じっくりご確認ください🙇

 

 

 

 

中学校通知表の「評価」と「評定」

 

通知表には、出欠日数や道徳、特別活動の記録などのページもありますが、最大の関心事である「5・4・3・2・1」の部分は「学習の記録」というページに書かれています。

 

 

岡崎市立の全中学校は以下の形式で、左に「評定」右に観点別の「評価」が書かれています。(国社数の3教科だけ画像にしていますが、これが全9教科並びます。)

 

 

 

 

「評定」の欄の下にある「1・2・学年」は、「1学期・2学期・学年」という意味で、3学期は単独では配られず、1・2・3学期を総括した「学年」として配布されます。

 

 

愛知教育大学附属岡崎中は以下の形式で、右にまとめて「観点別の評価」と「評定」が書かれています。

 

 

 

 

附属中は、1つの学期ごとに用紙が変わって配布されますが、3学期に配布される内容が「学年」である点は同じです。

 

 

このように、通知表の形式は自治体や学校ごとに異なりますが、基本的に内容に大きな違いはありません。

 

 

 

ここで、「評定」と「評価」という2つの用語を区別していただきたいと思います。

 

 

評定

 

 5・4・3・2・1(地域や学校によっては10段階)

 

評価

 

 観点別につけるA・B・C(◎・〇・空欄など、これも地域や学校によって異なります。)

 

 

「甲・乙・丙」は、、、😅たぶんもうないです。

 

 

(この記事では、これ以降「◎をA、〇をB、無印をC」と表記して説明します。)

 

 

たかが用語、と思われるかもしれませんが、学校の先生はあたり前に使い分けている「評価」と「評定」という言葉ですので、ちゃんと区別しておくと先生のアドバイスをより有効に理解できると思います。

 

 

また、これ以降の記事もそれらを使い分けていきますので、十分に区別していただくようお願いいたします。

 

 

 

 

中学校通知表の「観点別評価」

 

「観点別学習状況(目標)」に書いてある各段の説明は、つめこんでいるわりに抽象的で分かりにくいかと思います。

 

 

書いてある内容を理解する必要はありません。自治体によっては、これらの説明文ではなく、文部科学省の定める、いわゆる「3観点」の名称のみ書いてある場合もあるくらいです。

 

 

 

 

 

「3観点」とは「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習する態度」の3つの観点のことで、それぞれが、1段目・2段目・3段目に配置されています。

 

 

 

 

書かれている文言に多少の違いがあったとしても、公立は全国共通で3観点がこのように並んでいます。

 

 

この3つの観点が、それぞれA・B・Cで評価され、それを総括して評定が決まっていきます。

 

 

 

【観点別評価】のきまり方

 

観点別評価のきまり方は、シンプルにいうと以下のようになっています。

 

 

1

 

 学期内で行われる授業や課題などの取り組み、それぞれにABCの評価をつける。

 

2

 

 学期末トータルのABCの数(個数)や平均値をもとに3観点の観点評価をきめる。

 

 

 

 

当然ながら、学校では、1つの学期の中で定期テスト以外にもたくさんのことに取り組んでいます。そのそれぞれに、観点評価がついていきます。

 

 

また、「その学期のABCの数(個数)をもとに観点評価をつける方式」と「その学期のABCを数値に置き換えて観点評価をつける方式」があり、その中でも「各取り組みを均等評価する場合」と「特定の取り組みに重きを置く方式」とがあります。

 

 

いずれの方式を採用するかは学校ごとに決めておくものになっています。

 

 

さらに、「基本的には数(個数)で出しているが、生徒や保護者からの問い合わせ時の根拠とするため数値化もしている」という学校の先生のお話も聞きました。合体方式ですね。

 

 

評定は、教科担当の先生が決めたら終わりではなく、校長や教頭など上司の先生のチェックが入ります。そのときに、成績について根拠立てて説明する必要もあるので、観点ABCの個数方式の学校も、先生が独自に数値化して準備している背景もあるかもしれません。

 

 

 

観点評価の方式別集計例

 

先ほどの説明は、言葉だけではわかりにくかったかと思いますので、集計例を出したいと思います。

 

 

〈例〉1学期間に「小テスト・振り返り1・パフォーマンス1・ワークシート・パフォーマンス2・期末考査・振り返り2」という7つのテーマに取り組んだとします。

(💡実際はもっともっと多くのことに取り組んでいます。)

 

 

それら7つの取り組みごとに目標の達成ぐあいを先生が評価していきます。

 

 

 

❖ABCの数(個数)をもとに観点評価をつける方式

 

①各取り組み均等評価方式
取り組み→ 学期累計 評価 評定
知・技 B     B   B   BBB B 3
思・判・表     B   A C   ABC B
主体態度   A A   B   B AABB B
❶小テスト ❷振り返り1 ❸パフォーマンス1 ❹ワークシート ❺パフォーマンス2 ❻期末考査 ❼振り返り2
                     
②特定の取り組みに重きを置く方式
(例「パフォーマンス課題1」と「期末考査」に重点をおいた場合)
取り組み→ 学期累計 評価 評定
知・技 B       B   B B   BBBB B 3
思・判・表     B B   A C C   ABBCC B
主体態度   A A A   B     B AAABB A
❶小テスト ❷振り返り1 ❸パフォーマンス1 ❹ワークシート ❺パフォーマンス2 ❻期末考査 ❼振り返り2

 

 

特定の取り組みに重点を置かれる場合、そこで良い成果を出し認められれば一気にAが増えることもありますが、その逆もあることに注意が必要です。

 

 

例えば、体育のマラソン大会などは、走るのが苦手な子は休みたいという子もいると思います。

 

 

しかし、多くの場合、体育のそうした長期にわたる取り組みの集大成イベントは、重きを置かれるであろうことは想像に難くありません。

 

 

ちゃんとした理由のない欠席で最低評価を積み上げてしまうと、定期テストで高得点を取っても挽回できない事態を招く可能性がありますので、重点項目(重点項目でなくても)安易な欠席は避けたいところです。(医療機関の診断書があれば先生も考慮してくれると思います。)

 

 

 

このように、各取り組みごとに観点の評価が付いていき、最終的に学期累計として並べた上で、学期末の観点評価を決めていきます。

 

 

また、学期累計のABCが、どのようなパターンで並んだときに、何の評価にするかは学校ごとに定めておくものとなっています。※詳しくは「評定のきまり方」で説明します。

 

 

 

 

❖ABCを数値に置き換えて観点評価をつける方式
【例:A=3点,B=2点,C=1点】

 

①各取り組み均等評価方式
取り組み→ 平均値 評価 評定
知・技 B 2         B 2     B 2     2.0 B 3
思・判・表         B 2     A 3 C 1     2.0 B
主体態度     A 3 A 3     B 2     B 2 2.5 A
(例)平均値:2.5以上 =A 1.5以上2.5未満 =B 1.5未満 =C 
❶小テスト ❷振り返り1 ❸パフォーマンス1 ❹ワークシート ❺パフォーマンス2 ❻期末考査 ❼振り返り2
                     
②特定の取り組みに重きを置く方式
(例「パフォーマンス課題1」と「期末考査」に重点をおいた場合)
取り組み→ 平均値 評価 評定
知・技 B 2             B 2     B 2 B 2     2.0 B 3
思・判・表         B 2 B 2     A 3 C 1 C 1     1.8 B
主体態度     A 3 A 3 A 3     B 2         B 2 2.6 A
(例)平均値:2.5以上 =A 1.5以上2.5未満 =B 1.5未満 =C
❶小テスト ❷振り返り1 ❸パフォーマンス1 ❹ワークシート ❺パフォーマンス2 ❻期末考査 ❼振り返り2

 

 

 

ABCの数を並べる評価は、かなりのパターンを想定する必要がありますが、こちらは数値化してさらに平均値を出すことで、いくつ以上でAなどが決められるので、採用している学校は多いようです。

 

 

また、数値化については、「A⁺(6点)・A(5点)・B⁺(4点)・B(3点)・C⁺(2点)・C(1点)・C⁻(0点)」のように7段階としている学校や、ABCを割り振らず、初めから各課題を5~0点の6段階で付けている場合もあります。

 

 

「C⁻(0点)」は、課題のみで評価するものだった場合で提出が見られない場合や、定期テストや小テストの最低基準点(問題や内容ごとに変動)に著しく満たない場合などに付けられます。

 

 

ところで、例えば、観点1(知・技)のみで評価する小テストの場合、そもそも観点2(思・判・表)・観点3(主体態度)は評価されていません。この場合、観点2と3の数値化は0なのでしょうか。

 

 

取り組み→ 小テスト 振り返り  
知・技 B    
思・判・表     ☜そもそも観点に入っていない=0??
主体態度   C⁻ ☜未提出でC⁻(0点)がついている。

 

 

そもそも観点の対象となっていないものは、0ではなく空白です。

 

 

ご存じのように平均を求める際、0と空白はまったく扱いが違います。【平均=合計÷度数】記録のない空白は度数(個数)に含みませんが、0は度数にカウントします。

 

 

例)2+2+2+2の平均は8÷4=2点/2+2+2+2+0の平均は8÷5=1.6点

 

 

平均値の基準も、学校ごとに異なります。下図のように学校通信で明示されることもありますが、こういう学校はあまり多くはないと思われますので、直接問い合わせるといいと思います。

 

 

 

 

 

観点1「知識・技能」

 

一般的に、テストやワークシート(書式の決まっている書き込み型のプリントや先生が作成してくれる穴埋めタイプのまとめプリントなど)が「知識・技能」項目の対象となっているそうです。

 

 

テストの中で「知識・技能」に充てられている問題は、基本問題であることが多いです。

 

 

実技教科では、その課題(種目・単元)の取り組みも技能として見られます。単純な上手い下手ではなく、あきらめず、テキトーにやらずに一生懸命課題に向き合っているかがポイントです。

 

 

 

観点2「思考・判断・表現」

 

テストやパフォーマンス課題(レポート形式で課題に対して論述する課題、授業中の発表、作品など)が評価の対象となっています。

 

 

「思考・判断・表現」は、テストの問題の中では、発展的な問題や記述問題が充てられています。図表などの与えられた資料を分析する問題なども多く出題されています。

 

 

 

 

 

パフォーマンス課題は、中には数時間にわたって1つのテーマに取り組むものもあり、とても重要です。

 

 

 

ポイントとしては、これらは別々の観点ですので、評価されているのは合計点ではなく、それぞれの観点別の得点であるという点です。

 

 

 

観点3「主体的に学習する態度」

 

 

「主体的に学習する態度」は、定期テストや小テストの得点は全く入っていません。

 

 

テストや授業の「振り返り課題」の評価のみでつけているという学校や、「振り返り」と「提出物」で付けているという学校があるようです。

 

 

なお、聞いた限りにおいては、板書を写したノートの出来ばえは評価の対象にしていないという先生が全員でした。

 

 

大阪府の教育委員会の資料にも以下のような記載があります。

 

「主体的に学習に取り組む態度」を評価する際には、ノートにおける特定の記述などを取り出し、他の観点から切り離して評価することは適切ではない。例えば、パフォーマンス課題を 、思考のみならず、粘り強く考える意欲や根拠に基づいて考えようとする態度などが必要な学習活動として設計し、「思考・判断・表現」と「主体的に学習に取り組む態度」の両方を評価する機会として位置づけることなどが求められ ている。

 

 

ノート内にいろいろ書かれた事柄をちょいちょい別の観点評価にするのはよくないよ、ということですね。

 

 

【評定】のきまり方

 

〈評定のきまり方〉は、以下のようになっています。

 

1

 

学期ごとに3観点のABCの数や平均値に基づいて評定をつける。

 

2

 

3学期は「学年」として、全学期を通じて同様にABCの数や平均値をもとに評定をつける。

 

 

 

先述したように、各取り組み・課題について観点別にABCがついていき、最終的に各観点1つ、計3つの観点評価とし、それを基に評定(5・4・3・2・1)にしていきます。

 

 

これについても、3つの観点評価の数(個数)で評定をつけるものと、観点別評価を数値化してあらかじめ定めた基準にしたがって評定をつけるものとがあります。

 

 

ただ、情報収集したかぎりにおいては、評定については前者が多いようです。

 

 

インターネット上に学校通信を掲載している学校で、通知表の説明を載せている学校の多くは以下のような説明が書かれています。

 

 

「観点別学習状況の評価」と「評定」の関係

○各観点の評価が全てA → 評定は5か4となる(3~1にはならない)

○各観点の評価が全てB → 評定は3のみとなる

○各観点の評価が全てC → 評定は2か1となる(5~3にはならない)

※観点別学習状況の評価のAには、Bに近いAもあるため、各観点が全てAでも、必ずしも5にはならない。また、CにもBに近いCもあるため、各観点が全てCでも必ずしも1にはならない。

 

 

 

❖観点別評価から評定へ

①ABCの数(個数)で評定をつける方式の代表例
3観点の評価【順不同】 評定
AAA           5
AAA AAB ABB       4
AAC ABB ABC ACC BBB BBC 3
BCC CCC         2
CCC           1
※赤文字はよく見られる組み合わせを表します。    
             
②ABCを数値に置き換えて評定をつける方式の代表例  
【例:A=5点,B=3点,C=1点】      
3観点を数値化したあとの平均値 評定
4.5以上 5
3.5以上 4.5未満 4
2.5以上 3.5未満 3
1.5以上 2.5未満 2
1.5未満 1
※A=3点、B=2点、C=1点で、合計〇点以上で評定〇のように、平均ではなく合計で出すこともあるそうです。

 

 

ポイントは、3観点はそれぞれが均等の「力」を持っており、「観点1:観点2:観点3 = 2:2:1」などのような特定の観点に比重が置かれているものではないという点です。

 

 

定期テストは観点1・観点2のみで評価されますので、テストだけ高得点でも単純には「A・A・A」にならないということです。

 

 

 

ここまで観点評価と評定の付き方について説明してきて、しっかりお読みいただいた方にはもうお分かりいただけていることと思います。

 

 

「評定」は、すべて「観点の総括(まとめ)」としてつけられており、「3を4にしたい」「4を5にしたい」と数字(評定)の部分だけを漠然と願い、テストだけ高得点を取ってそれを成し遂げようとするのは、むずかしいということですね。

 

 

それでは、ここからはその具体的対策を書いていきます。

 

 

 

【対策編】内申を上げる方法

 

塾の先生を、皆さんが内申を上げるための軍師(戦略をアドバイスする人)にたとえるなら、「テスト頑張れ」しか言わない人は三流軍師です。

 

 

一流の軍師は敵を知り、自軍の分析をして、その対策として最良の策を授けます。(あ、これ僕のことです🤭)

 

 

しかし、その声を真剣に受け止めていないのか、行動に移さない人がいるのも事実です。おそらくそれは、戦場に立つあなた自身が「知らない」から実感を持って行動につながらないというのも一因ではないかと思います。

 

 

今回は皆さんに「知ってもらう」ための記事ですから、自分の通知表を手に取り、どの観点がよくなかったのか、それを良くしていくためには何を意識して日々取り組んでいけばいいのかをしっかり自分でも分析して行動に移してもらえたらと思います。

 

 

 

観点別「評価の対象となる取り組み」まとめ

 

まずは、通知表でどの観点を良くしていきたいかを確認し、何をがんばればいいのか、評価される対象をまとめておきます。(代表例のみ)

 

観点 対象となるものの代表例
知・技 テスト ワークシート
思・判・表 テスト パフォーマンス課題
主体態度 振り返り パフォーマンス課題
※テスト…定期テスト・小テスト(単元テスト)

 

 

上記はあくまで「代表例」です。ワークシート(授業内で配布されるプリント)も内容によっては「思・判・表」に入ることもあると思います。授業中の発表(発言)も各観点に加点されることがあります。

 

 

また、くり返しになりますが「主体態度」はテストでは向上させることはできませんので、振り返りやパフォーマンス課題に特に力を入れて頑張りましょう。

 

 

 

「テスト」のカットライン

 

通知表やさまざまなそれにまつわる資料には、観点評価A「十分満足できる」、B「おおむね満足できる」、C「努力を要する」という表記が多用されていますが、どのような基準で評価を分けているか気になりますよね。

 

 

これについては、各学校で年間指導計画が作られていて、授業で身につけさせたい力やねらいをもとに、その単元や時間の評価基準を決めて評価しているそうです。

 

 

また、テストなど得点化されるものには、わかりやすい基準が設けられます。

 

 

例えば、1回の定期テストで50点分「知・技」問題が配点されていた場合、その何割を得点できるかでA・B・Cが決まります。(最終的な観点評価ではなく、その定期テストについての評価です。)

 

 

一般的なカットライン(A・B・Cをどれくらいの割合で区切るかというライン)は、以下のような目安になっているそうです。

 

 

「知・技」「思・判・表」カットラインの目安
観点ごとの得点率 配点50の場合の得点 評価
80%以上 40点~50点 A
40%以上80%未満 20点~39点 B
40%未満 0点~19点 C

 

 

基本的には上記の目安で、そのテストについての観点評価がつきます。(最終的な観点評価ではありません。)

 

 

観点評価をABCの3段階ではなく、A⁺・A・B⁺・B・・・など細かく分けている学校の場合は、この中でさらに分けられていくと思われます。

 

 

また、学校や教科の事情によってこの目安は上下変動します。

 

 

例えば、平均点がきわめて高い(簡単な問題だった)テストである場合、上記の目安で評価付けをしていくと、Aが大量配布されることになり、いかに絶対評価といえど「内申インフレ」が起きてしまいかねません。絶対評価については後述します。

 

 

逆に、難易度が高い問題が多く平均点が低いテストであった場合は、Aを取る子が少なくなり「内申デフレ」が起きてしまうかもしれません。

 

 

例えば、難しい問題が出題される愛教大附属岡崎中の数学については、先生が「思考・判断・表現についてはだいたい半分くらい取れていればA」というお話をされていました。(もちろん、毎回ではなく単元や出題内容によるとのことです。)

 

 

先ほどの代表的な目安以上取っているのになぜAじゃないんだと思った子は、「定期テスト一発で通知表の観点評価がついているわけではない」という点と「問題内容によってカットラインは変わる」という点をふまえて、学期全体(学年末については学年全体)を振り返ってみていただければと思います。

 

 

くどいようですが、これらはたくさんの取り組みの中の1つである「テスト」についての観点評価です。

 

 

 

それでは、順に「観点の対象となるもの」の代表例とその対策を見ていきましょう。

 

 

 

定期テスト・小テスト(単元テスト)

 

【説明編】で書いたように、「知識・技能」は基本問題であることが多いですので、学校で配布されている副教材や先生が作成してくださったプリントをくり返しトレーニングして、高得点率を目指したいものになります。

 

 

「思考・判断・表現」の問題は、文字通り思考力を要する問題や図表などから分析、判断をしたり、記述して答える問題が多く難易度が上がります。

 

 

観点2「思・判・表」でもAを取りたい生徒は、日頃から相当な努力が必要です。教科書準拠レベルの問題集ではなく、発展問題も多く触れておく必要があると思います。

 

 

だからと言って初めから全国屈指のトップ高校を目指す子たちを対象としたような問題集に手を出す必要はありません。現状の学力からかけ離れたレベルの問題集は不毛な時間を費やすだけになりがちです。自分の偏差値+5くらいの問題集(具体的には通っている塾の先生に相談してください)から始めるといいと思います。

 

 

また、苦手教科の「思・判・表」問題は、いきなりAのカットライン(目安)を目指すのではなく、「思・判・表」問題の中にも意外と基本を確認する問題がふくまれていますので、そうした「解ける問題」で着実に正解を積み重ねていきましょう。

 

 

具体的にどの問題が「知識・技能」でどの問題が「思考・判断・表現」なのかは、問題用紙や解答用紙に書いてあることもあります。

 

 

 

 

ちなみに、テスト用紙に明記されていない場合でも、「知・技」の問題、「思・判・表」の問題というのは、先生サイドでは割り振られているはずです。自分の先生が明記してくれない場合は、「書いてもらえませんか」と丁重にお願いしてみるのもいいかもしれません。

 

 

 

 

ワークシート

 

授業で配布されるワークシート(穴埋め形式になっているものが多い)の仕上がり具合が評価されます。

 

 

所感(感想や気づき)を書く枠がある場合、これについては「正解」はありませんので、自分の思ったことを素直に書き込みましょう。一般的に「知識・技能」に充てられるワークシートですが、内容によっては「思考・判断・表現」も対象としている場合もあると思います。

 

 

何も書いていなかったり、「すごいと思いました」などの中身のない一文で終わったりしているのは論外ですが、読むのが困難なくらいの乱雑すぎる文字や、ひらがなだらけの文字もNGです。

 

 

「人(先生)に見てもらうもの」という意識を忘れずに、少なくとも読める字で書きましょう。

 

 

また、穴埋め形式のプリントは、ただ穴を埋めただけでなく、欄外に自分なりにポイントをまとめたメモをしたり、その付箋を貼ったりするのもよいと思います。

 

 

 

パフォーマンス課題

 

「思考・判断・表現」、「主体的に学習する態度」の観点になるもので、レポート形式で課題に対して論述する課題、授業中の発表、作品などを「パフォーマンス課題」といいます。

 

 

パフォーマンス課題は、中には授業複数回にわたって1つのテーマに取り組むものもあり、とても重要です。

 

 

テストで出題される「思・判・表」の問題は、難易度が高いことが多いので、こうした授業の中での取り組みでしっかり成果を積み上げておきたいものになります。

 

 

 

 

振り返り

 

「振り返り」はテストの後に行われるものだけでなく、授業ごとに課題が出される場合もあります。

 

 

テストの得点とは切り離して評価される「主体態度」の振り返り提出はとても重要です。

 

 

提出が任意(出したい人は出す)みたいな指示になっていた場合、まさに「主体的に」学習に取り組んでいるかが問われていると考えてよいと思います。

 

 

 

 

 

近年は、用紙での提出ではなく先生からの課題もその提出もインターネット上で行い、そこで課題を出したり提出を受ける活用が増えています。(岡崎市内の市立中学校では「スクールタクト」、附属中ではGoogleの「classroom」アプリが使用されています。)

 

 

 

 

これらの現状をふまえ、カレッジでは中高生の自習室ルールを一部緩和しました。

 

 

自習室でのスマホ・タブレット・PC・イヤホン着用をOK(学習目的利用に限る)としたのです。

 

 

これらを禁止し続けていると、彼らはレポートを学校もしくは自宅に戻ってから書かなければならず、せっかく自習室に長時間いるのに学校課題が進まないという状況が生まれます。(それぐらい多くの課題がインターネット経由で出されているのです。)

 

 

イヤホンについては、英語のリスニングはもちろんですが、音楽の課題で鑑賞文を送るために音源を聴くこともあります。近年は遮音性が高いものも多く、耳栓がわりに使っている子もいます。

 

 

 

 

 

時代は変わりました😅 一昔前は、スマホは勉強の弊害としか考えられていませんでしたが、逆に活用できない人が後手を踏む時代になってしまったのです。ビートルズ来日のときの若者の熱狂と大人たちの無理解、みたいな状況にならないようにしたいです🎸

 

 

事実、何かを調べるときなどインターネットを有効に使うことでぐんと学習効率が上がります。子どもたちよりむしろわれわれ大人の側が考え方をアップデートしていかなくてはなりませんね。

 

 

 

提出物

 

提出物は、とにかく「期限」を守りましょう。

 

 

ある中学校の先生は、「期限を過ぎたら、内容にかかわらずC確定です」という話をされていました。そのまま未提出ならC⁻(0点)ですね。

 

 

提出期限については厳しくチェックされている学校は多いようです。

 

 

 

 

このように、学校通信で明示している学校もあります。

 

 

忘れ物、提出期限。

 

 

厳しくてあたりまえかと僕は思います。これらをしっかり意識して成長することは、社会人になったときの必要不可欠な素養であると思うからです。

 

 

想像してください。

 

 

社会に出て、仕事をするようになって、たびたび「すみません、やってませんでした。」「すみません、忘れてました。」「すみません、時間勘違いしてました。」をくり返す人。

 

 

あなたが、会社の上司、この人のお客さんであったとき、信用できますか?

 

 

 

 

忘れ物や提出期限、時間を意識して生活することは、社会人として生きていくために必要なことなんだとまずは自分が思いましょう。

 

 

そして、保護者の皆さんは、この必要不可欠な素養を身につけさせるために大切な中学期間に、何でも準備してあげるのはやめましょう。(まず自分でさせてください。)お子さんが社会人になっても仕事のプレゼン資料の準備を確認し、忘れ物がないかチェックするわけにはいかないのです😅

 

 

中学は、小学校よりも「自分でできること」を増やしていくべき期間です。お子さんのことを思うなら、長い目でその成長の機会を奪わないほうがよいと思います。

 

 

ただ、それでも提出期限に忘れたら、、、、、

 

 

何としても届けてやってください!😅(あとで叱る)

 

 

 

 

【その他編】いろんな説

 

それでは、長いついでに面談などでもよく相談を受けるさまざまな説とその真偽をご紹介したいと思います。

 

 

 

 

絶対評価と相対評価、ほんとに絶対評価なのか説

 

現在の通知表は「絶対評価」を基本としています。

 

 

「絶対評価」は、周囲の子との比較ではなく、それぞれの課題の目標達成度に応じて、何人でもAをつけてよいという制度です。

 

 

極端な話、全員が素晴らしければ全員Aでもよいのです。が、例えばテストで全員Aを取ってしまうような問題はそもそも作問に問題がありますよね💦

 

 

 

それに対して「相対評価」は、各学年や学級において評定「5」は何割の人数が決められていており、十分に満足できる評価を得ていても、その上をいく子がいた場合は「4」や「3」になることもある制度です。

 

 

もはやイス取りゲームですが、2001年から、「相対評価」は廃止となり、全国の通知表は「絶対評価」で付けるものとされ現在に至ります。

 

 

しかしながら、お話を聞いた学校の先生の何人かは「相対的絶対評価」に近いというお話をされていました。

 

 

というのも、あまりにも他中学とかけはなれた評定が付いてしまうと、高校入試において内申の比重が大きい愛知県のような都道府県では、出身中学による有利不利が発生してしまいます。

 

 

カットラインの段で説明した「内申インフレ」「内申デフレ」のようなことが起こると健全な状態とは言えません。

 

 

そこで、得点の状況によってカットラインの調整が行われています。つまり、少し相対評価要素を取り入れているとも考えられるわけです。(ただし、5を何人というザ・相対評価時代のようなものではありません。)

 

 

以前は、学年全体の評定平均が高すぎたり低すぎたりしないように、なるべく評定平均が3.0に近づくように調整したそうですが、最近は(おそらく先生方も経験的に塩梅がつかめてきたのか)あまりそこまで厳密にはされていないようです。

 

 

ただ、これにより事実、教科間や学校間での内申が取りやすい、取りにくいが生じていると聞きました。公平を目指したいところですが、難しいですね。

 

 

 

附属中内申取れない説

 

 

保護者面談を行う中で、多くのお母さんたちの「心配」を聞くとき、その心配のソース(出どころ)は、ママ友もしくはネットからの情報であることが大半を占めます。

 

 

しかも、中には完全な誤情報、都市伝説のような話に翻弄されかけていることもあります。

 

 

目の前で心配そうに話すお母さんに、正しい情報を提供していくのですが、最近「キリがなくなっている」と感じています。

 

 

それは、「発信源」が黙らないからです。

 

 

本来、専門家である僕たちは、出回る情報に常に批判的思考をめぐらし、真実をたしかめ、情報弱者にあたる保護者や生徒に正しい情報を提供していかなければなりません。

 

 

ところが、正しい情報の発信源であるべき我々専門家が、勉強を怠り、真偽の確認も不十分なまま、面談で誤った情報を伝えたり、閲覧数や再生数を目的に発信を乱発し「自覚なき加害者」となっていることもあるかもしれません。

 

 

地域性のある都市伝説については、ネットよりも根が深いことがあります。

 

 

誤情報も長年にわたって拡散されていくうちに真実のように信じられていき、事実を伝えても「でもみんな言っているし、、」と不安の払拭をできないからです。

 

 

数十年に及ぶ「附属中内申取れない説」は、その最たるものです。

 

 

「情報には情報で対抗」です。

 

 

 

 

まず結論ですが、「附属中内申取れない説」は情報です。

 

 

この件については、附属中学校の先生も「皆さんの中にそのような話が出回っていることは存じております。ただ、それは事実ではありません」とおっしゃっていました。

 

 

探究の課題などでの頑張りを評価する機会を多く持ち、しっかり取り組んでいる子たちに不利のない評価をしているそうです。

 

 

附属中の中にも、やはり勉強で苦しんでいる子はいて、その学力・学習状況のまま一般の公立中学校に通っていたとしたら、もっと成績は下がっているかもしれないというようなお話もされていました。

 

 

それは、多くの附属中生、近隣の市立中生を見ていて、僕自身、たくさんの通知表を確認してきた中で経験的に実感していることでもありました。

 

 

そもそも、もしそれが事実であるとするなら、附属中生の高校合格率は格段に悪いはずですでもそんな話はまったく耳にしません。

 

 

 

「附属中内申取れない説」は、相対評価時代には(説ではなく)確かに事実としてあったと考えられます。

 

 

附属中には極めて優秀な生徒もいますので、その子たちが割合指定されている「5」を独占していたら、頑張っていても「超えられない壁」が存在した可能性はあります。

 

 

そのころを経験した、当時の附属中生が、今、父親となり母親となり、20年、30年前の事実を今なお語り継いでいる「いにしえの都市伝説」かもしれません。

 

 

「附属中内申取りやすい説」というのも誤情報になりますが、決して「取れない学校」ではありません。

 

 

取れていないのであれば、その原因があるはずです。

 

 

学校のせいと決めつけてしまっては、おそらく成績が上がっていくことはないと思います。パフォーマンス課題、取り組み内容、提出状況、いろいろ見直して着実に積み上げてみてくださいね。

 

 

 

それにしても最近、問題難しすぎない?説

 

 

もはや「説」ではないですね😂 難しいです。

 

 

 

 

ただ、最近の「難しい問題」は、学校が独自に判断して出題しているとは言い切れません。

 

 

学校は文部科学省の学習指導要領に基づいて、授業計画を立て実施しています。

 

 

近年の愛知県公立高校入試の社会では、まさに学習指導要領の示す事柄の達成度を測るような問題が多く出題されています。(資料から読み取った情報を基にして社会的事象の特色や意味などについて比較したり関連付けたり多面的・多角的に考察したりして表現する力を養う、など。)

 

 

今春行われた令和6年度愛知県公立高校入試では、特に国語で過去に例を見ないほど難しめの問題が出題されました。

 

 

文部科学省が学習指導要領を新しくして、教科書の大改訂を行った年に中学校に入学したのが、この春、中学を卒業した子たちです。つまり、現在の新しい学習指導要領で3年間フルに中学を過ごした子たちの入試でした。

 

 

全教科の根底にある「国語」に力を入れることが随所に見られる学習指導要領ですので、その国語が難化したこととは無関係ではないとも思えます。

 

 

中学英語難化、広がる苦手意識 「政策の失敗」専門家が指摘する弊害

中学英語「難しくなりすぎ」の実態 苦手の子増え、学力差が拡大か

 

 

先日、時事問題を探していたら、英語について立て続けに同じような記事が飛び込んできました。正直、現場の先生方もこの急激な「変化」に困惑されている様子を感じます。

 

 

しかし、たとえ地に足が着いていないと批判されても、公立高校の入試が学習指導要領を無視して問題を作ることはありえず、その入試が難化する以上、学校も日頃から難しい問題を織り交ぜていく必要性があって、出題しているのではないかと思います。(公立入試レベルをはるかに超えた問題はいかがなものかとおもいますが💦)

 

 

 

中3の1学期、内申下がる説

 

これは、実際に学校の先生に確認したわけではないので、経験談になりますが、その傾向は大いにあると思います。

 

 

おそらく、中1・中2の頃よりよりシビアにこの記事で綴ってきた観点評価を行うからではないかと思います。

 

 

愛知県の公立高校入試では、中3の調査書(=内申書)が高校に送られますので、他の中学校となるべく評価基準を合わせていく必要があるためではないでしょうか。

 

 

ただ、1学期の評定が下がって諦めてしまえば復活はないですが、戻すを通り越して上げてやるぞという気持ちで努力を続ければ、中学校の先生も不合格にさせたいなんてことは絶対にありませんので、きちんと評価してくれると思います。頑張ってください。

 

 

 

内申にこだわる意味あんのかよ説

 

これは直接そう生徒から言われたことではないのですが、こうして内申についての話をすると、「高校入試のために自分のやりたいようにやれないのはイヤだ」と感じる子もいるかもしれません。(僕自身がそうだったような気もします😂)

 

 

僕が小学校の頃に『僕らの七日間戦争』という小説・映画がヒットしました。金八先生やスクール・ウォーズなどもよく見ていました。その中で先生が「お前ら!内申書にどう書かれてもいいのか」なんて言葉を言うのです。

 

 

生徒役の子たちが、そんな学校からの圧力に対抗していく構図が、少年西川の心をつかんでいきました。

 

 

(宗田理 原作『僕らの七日間戦争』より)

 

 

だから、成績のために先生のご機嫌取るようなのはダルいと思う子がいたとして、その気持ちはわからないでもないのです。

 

 

でも、社会人になって、経営者になって、つくづく思います。

 

 

「課題を見つけて解決に向けて何をすべきか計画し、必要な資料を集めで分析して行動する」ことができる人や「期限を守り計画的に課題に取り組む」ことができる人は、世の中で活躍しているし、企業からも顧客からも信用されて成功している人が多いということです。

 

 

実はこれ、すべて文部科学省が学習指導要領の中で目標としている人物像なんです。

 

 

通知表の成績をにこだわることは、高校入試のためとかだけでなく、そういう社会の中で必要とされる人間に近づく可能性があるんだと思ってほしいです。

 

 

 

附属の通知表、意味あんのかよ説

 

3重マル、2重マル、マルの3段階で付けられる愛教大附属岡崎学校の通知表ですね。

 

 

 

 

意味あります。

 

 

塾生は全部3重マルを取ると、塾長賞で1000ポイントもらえます👯笑

 

 

3重マルがハイパーインフレを起こしているので、気になっている方もいらっしゃるようです。

 

 

2重マルやマルが多い場合は、学校でのようすを先生に確認されたほうがよいかと思います。同時に、3重マルが多いからといって勉強については安心というのは禁物です。

 

 

カレッジでは普段通っていない外部生も受験できる「学力テスト」(学力診断型Aタイプ)という模試を行っていますので、そうしたテストで現状の学力を確認されたほうが良いかと思います。(すみません、有料です。)

 

 

 

終わりに

 

今回の記事は、先週の土日と今週の土日、計4日間(作業時間45時間超)かけて書きました。

 

 

本科コースの中学生たちに、「こんどの日曜日に通知表に関する大事なブログを更新するから絶対読むように」とお話してあったので、休日がなくなっても期限までにそれをやり遂げなければなりません。

 

 

春期講習中なので、平日はこれを仕上げるのは困難です。だからと言って翌週に延期したら、僕はみんなからの信用を損ねることになるでしょう。

 

 

このように、今みなさんがやっていることのベースである「期限を守る」ということは、社会人になってもきっとずっとついてまわることなのです。そのための訓練を今積み重ねているのだと意識してみてくれたら、きっと行動も変わってくるのではないかと期待します🤭

 

 

 

 

さて、最近、僕が毎日更新している時事問題をコピペされてますよというLINEでのタレコミがあり、確認したら僕が要約したニュースの文章までそのままだったので、コピペは事実なのでしょう。

 

 

まあ、僕もネットニュースをコピペしてあれを作っているので何とも言いにくいですが、けっこうな時間をかけて時事問題になりそうなニュースを探して問題にしていますので、自分で探せよってふつうに思っています。

 

 

この通知表ブログも、かなり有益な情報盛りだくさんなので、現役中学生、これから中学生になる小学生、その保護者はもちろんのこと、塾をやっている人たちにもぜひ共有(シェア)したい内容です。

 

 

ただ、できればコピペして記事を書くのではなく、この記事のURLを貼るか、リンクしていただけるとうれしいです。

 

 

皆さんのネットリテラシーが、この記事に「合格」をくださるなら、ぜひ拡散をお願いいたします。(「誤情報の拡散」にならないよう入念に確認をしました🤭)

 

 

 

それではまた。

 


 

 

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執筆者の紹介

西川 賢

西川 賢(Ken Nishikawa)

株式会社カレッジ代表取締役
学習塾カレッジ塾長

真面目なのかふざけているのか分からない、忖度ひかえめなピリ辛スパイスがちょっとくせになる「教科書が教えないリアル」は、塾長の優しさとおふざけと強い信念がつまったエッセイブログです。月に1回程度のアップでも、おかげさまで年間PV200万😊
毎日生徒と向き合っているからこそ生まれる「リアル」を、人間味たっぷりに綴ります。不定期更新なので、通知が受け取れるLINE登録がおすすめです。〈時事問題は更新ごとにThreadsでお知らせしています。〉

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