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エッセイ「教科書が教えないリアル」

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【月経困難症】入試当日に重度の生理痛、、、。愛知県公立高校入試「追検査」は受けられる? | 学習塾カレッジ塾長 エッセイブログ

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2022.05

【月経困難症】入試当日に重度の生理痛、、、。愛知県公立高校入試「追検査」は受けられる?

愛知県では高校入試において「追検査」を実施する仕組みがあります。

 

(愛知県教育委員会「令和4年度愛知県公立高校入試(全日制課程)における新型コロナウイルス感染症への対応」より)

 

 

「追検査」は、正規の入試日程とは別日程で、合格発表までの間に学力検査や面接等の入試を受ける制度のことですが、あまり知られていないものだと思いますので、この制度について、詳しく後述しますね。

 

 

なお、2校受験者で学力検査を1校でも受検している場合は、その1校の結果をもとに合否判定されます。

 

(愛知県教育委員会「令和4年度愛知県公立高校入試(全日制課程)における新型コロナウイルス感染症への対応」より)

 

 

※さらに詳しくは、こちら(PDF)からご確認ください。

 

 

この段階では、追検査さえも受けられなかった場合の生徒については、触れられていませんでした。(→不合格になります)

 

 

しかし、オミクロン株が蔓延し始め、感染者の低年齢化が進むと「受検生が複数回にわたって陽性者や濃厚接触者となるなど、既に用意している対応では受検機会を失ってしまう可能性がある」と、令和4年度の入試より「一人の受検生も受検機会を失うことがないよう」という心強い言葉と共に、新たに次のような制度を設けてくれました。

 

 

 

新型コロナウイルス感染症への罹患又はその疑いのために受検できなかった入学志願者への対応

 

○ 公立高等学校入学者選抜(全日制課程)及び県立特別支援学校入学者選考
「特別の追検査」を新型コロナウイルス感染症への罹患又はその疑いのために受検できなかった入学志願者については、「調査書」等提出された書類の内容等を資料として、合否の判定を行う。

 

○ 私立高等学校入学者選抜等
各学校において、更なる受検機会の確保のための措置について迅速に講じるよう依頼した。

 

 

※さらに詳しくは、こちら(PDF)からご確認ください。

 

 

つまり、コロナ感染等の理由で高校を1校も受検できていなかった場合は、「調査書」(内申書)をもとに合否判定を行うというものです。「もれなく不合格」ではなくなりました!(もちろん調査書の内容によっては不合格もあり得るかもしれませんが…)

 

 

 

愛知県公立高校入試の「追検査」について

 

 

コロナに限らず、インフルエンザにおいても「追検査」を受けることは可能です。

 

 

共通する注意点としては、「追検査は中学を通じて高校へ連絡する」ことになっているという点です。

 

 

受検者本人はもちろん、保護者でもなく、中学校の先生から高校へ連絡することが決まりとなっているので、当日突発的に症状が出てしまった場合は、まず中学校へ連絡をするようにしてください。

 

 

あとは、中学校の先生からも指示があると思いますが、受検生は病院に行き、診断書を取得してください。中学校の先生が、追検査の申請を当日午後5時までに行うことになっているので、診断書は速やかに中学校の先生へ提出をするようにしてください。

 

 

中学校へ連絡

病院へ行き診断書を取得

診断書を中学校へ提出

 

あとは中学校の先生にゆだね、安静にしてください。

 

 

 

追検査を受検することによる有利不利はない。

 

 

毎年愛知県全体(全高校)で、追検査を受検する生徒は20名程度とのことです。

 

 

7万人近い公立高校希望者のうち、この制度を利用して追検査を受けているのは、わずか0.03%しかいないことになります。

 

 

考えられる理由は、

 

 

①制度を知らない。

②何があっても当日、試験を受けなければならないという強迫観念。

③一人になるのが嫌。(こわい)

 

 

といったところが大きいそうです

 

 

「そうです」? 伝聞表現、、、、? 誰かから聞いたの??

 

 

そのとおりです。

 

「教育委員会の先生」とお話したのです。(*’ω’*)得意のやつw

 

 

理由の①については、「中学校の先生には伝達しているので」とのことで、続きに「・・・すが、周知していないかもしれません」とはさすがにおっしゃいませんでした(苦笑)が、生徒数名に聞いたところ「聞いたことない」と言っていました。( ;∀;)

 

 

先生が「あくまで推測ではありますが」と前置きして言われた②の理由は、僕もおそらくそうだろうなと共感します。自分なら、体調不良でも何が何でも会場に行かなければ、と考えると思います。

 

 

③については、性格にもよると思いますが、「入試を一人で受ける」という状況は、想像すると確かにおそろしいと感じますね、、。

 

 

でも、先生はおっしゃっていました。

 

 

追検査だからといって、有利不利はありませんので、本当に体調がよくない場合は制度を使ってほしいですね」

 

 

 

重度の生理痛、月経困難症でも追検査は受けられるか。

 

 

 

僕が追検査についての話を教育委員会の先生とお話することになった経緯をお話します。

 

 

以前、塾生の中に重度の生理痛に悩む女の子が数名いて、生理が近づくと1週間以上授業を欠席する子がいました。かなり症状が重かったので、もし入試の日程と生理の時期が重なってしまった場合を考えると心配になりました。

 

 

インフルエンザやコロナについての追検査は実施されるものの、月経困難症は追検査の対象になるのだろうか・・・

 

 

入試の実施要項を熟読しましたが、確信が得られなかったので、メールで問い合わせをしました。自分の名前や連絡先、塾を経営していることも明記していたので、お返事を電話でいただけて、そこで追検査について詳しくお話を伺ったのです。

 

 

教育委員会への問い合わせメール(本文まま)

 

 

公立高校入試の「追検査」についてご質問がございます。

 

実施要項(本文編)には、追検査について

 

>高等学校長は、入学志願者が急病又は交通事故等やむを得ない理由により、学力検査当日に受検できなくなったと認めた場合には、追検査を受検させることができる。

 

との記載がございます。

 

この表記では「突発的な傷病」について追検査のご対応をいただけるものかと解釈させていただいておりますが、この「~等やむを得ない理由」には、「月経困難症」は含まれるのでしょうか。

 

 

もし、「含まれない」という場合につきましては、以下に要望を書かせていただきますので、入試改革検討案の一つにぜひ加えていただきたく存じます。(こちらにつきましては、ぜひ令和4年度入試から実行していただけますと幸いです。)

 

 

【ご検討いただきたい要望】

 

◆月経困難症・重度の生理痛の女子生徒についての追検査実施

 

当塾の生徒の中にもこの症状を持つ女子生徒がおり、歩行も困難なこともあり、毎月一定期間学校も塾も欠席している子たちがいます。

 

月経困難症発症時に、入試当日を迎えることになったとしたら、およそ日常の努力の成果のすべてを発揮することは難しく、本人にまったく非のない事由において不本意な進学先となってしまうのは、親でなくとも心苦しくてなりません。

 

入試においては、男女別の選考ではないにもかかわらず、一部の女子生徒は極めて不利な状況で試験に臨むこととなっています。

 

追検査が適用されない以上、生徒は薬を服用するなどの対策をして臨むこととなりますが、心理的身体的な不安は解消されるものではありません。

 

ジェンダー平等が強く語られる昨今において、これは必ずしも平等公平な試験とは言えないのではないかと感じます。

 

愛知県が全国に率先してこの改革に取り組んでいただけることを切にお願い申し上げます。

 

 

教育委員会からの回答のお電話

 

 

メールを送ったのは深夜でしたので、翌日の午前中、僕の携帯電話に教育委員会の先生から電話がありました。

 

 

僕が送信したメールの核心である「月経困難症は追試験の対象になるのか」という問いに対して、先生ははっきり回答してくださいました。

 

 

月経困難症は追検査の対象になる。

 

 

 

おそらくうちの塾生だけではなく、人知れず悩み不安を感じていた子はいるのではないかと思います。その対応に目頭が熱くなりました。

 

 

その後、先ほどの追検査の仕組みや現状についてお話をしていただき、「月経については周期予測がある程度可能なため事前に中学へ伝えておくとスムーズだと思います」と助言もいただきました。

 

 

追検査の実施日程について

 

「ほかになにか質問はありますか?」と聞かれ、せっかくの機会なので僕は質問をしました。

 

 

「追検査は、正規の入試日程からあまり日が空かずに実施されますが、その短期間の間に体調が回復しない場合などもあるかと思います。この日程については、何かご検討いただけているのでしょうか?」

 

 

すでに発表されていた令和4年度入試の日程については、発表の日程に従わざるを得ないのを承知していましたが、折しも「令和5年度からの入試改革」が進んでいた時期でしたので、今後そのあたりに考慮した日程は組めないものかと遠回しながらも伝えたのです。

 

 

合格発表までに追検査を実施しなければならないので、正規の入試日程から合格発表までがおよそ一週間程度ということもあり今年度(令和4年度)入試までは、中一日空けるのが限界だったという事情を説明してくださいました。

 

 

「ただ、令和5年度入試からは試験が一回になるのでもう少し空けられるかもしれないが、合格発表の日が決まっているのでそれほど大きくはあけられないが、気持ちあけられるかもしれない。」

 

 

と、当時まだ未確定&未公開だったことについても、曖昧さを残しながら言及してくださいました。

 

 

そして、発表された令和5年度の入試日程。

 

 

 

 

入試日程を前倒しして、学力検査から合格発表までの期間は従来のおよそ倍になっていたのを見て、人知れず感動しました。( ;∀;)

 

 

もちろん、最大限の体調管理は行って入試に向かってほいと思いますが、やむを得ない状況に直面したら、無理をせずこうした制度を有効に利用したいですね。

 

 

コロナ、インフルエンザ、月経困難症、そのほかやむを得ない事情により試験が受けられない子が一人も出ないように、全員にそれまで頑張ってきたことの成果を試す機会を与えてあげられるように、という配慮もあってのこの改革だと思います。

 

 

令和5年度愛知県公立高校入試改革は、20年以上愛知県の入試にかかわって受検生と共に歩んできた者として、上から目線な物言いに聞こえたら大変申し訳ないのですが「秀逸」な制度改革だと感じています。

 

 

 

 

 

 

それではまた。

 


 

 

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執筆者の紹介

西川 賢

西川 賢(Ken Nishikawa)

株式会社カレッジ代表取締役
学習塾カレッジ塾長

慶應義塾大学 通信課程 文学部 第1類在学中。
真面目なのかふざけているのか分からない、忖度ひかえめなピリ辛スパイスがちょっとくせになる「教科書が教えないリアル」は、塾長の優しさとおふざけと強い信念がつまったエッセイブログです。月に1回程度のアップでも、おかげさまで年間PV200万😊
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