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「滋賀県公立高校の期末テスト問題LINEで拡散」について思うこと | 学習塾カレッジ塾長 エッセイブログ

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2016.06

「滋賀県公立高校の期末テスト問題LINEで拡散」について思うこと

講師が教室にテストを置き忘れ生徒がLINEで拡散したニュース

 

昨日のニュースです。

 

 

講師が置き忘れ…テスト問題LINEで拡散(日テレNEWS24)

 

 

簡単に要約すると、「滋賀県の高校で、作成途中の期末テストを講師が教卓の中に置き忘れ、それを生徒が携帯電話で撮影しLINEで拡散させていた」という内容。

 

3

 

この記事だけでは「なぜ教室に持ち込んだのか」は分からないですが、同じ件を扱った他の記事にその理由が書かれていました。

 

講師は、「授業で要点を教えるために、問題や答えを教室に持参した」と説明しているということです。

(ABC NEWS関西ニュース)

 

 

ああ~。

 

あるある。

 

 

先生からのアドバイス

 

 

「いいか~、こんどのテストは〇ページの△△からそのまんま出すからな~!」

 

 

そして生徒たちは必死にそれをメモする。

 

 

そんな光景が目に浮かびます。

 

 

悪いことではないと思います。

 

 

時に高校のテストは、砂漠のように広大な範囲が設定されることがあり、もはやつかもうとしても指の間からサラサラと砂がこぼれ落ちるような感覚におちいることもあります。

 

 

そこで、先生が、砂漠の一部に水をかけてあげるのです。

 

 

ここをつかみなさい。

 

 

水を含んだ砂は、指から落ちることがなく、しっかりとつかんだ手ごたえを感じ、意欲もわいてくることでしょう。

 

 

 

出題内容のすべてを教えてしまうようでは、テストとしてはあまりにも茶番になってしまいますが、特に主要教科ではない先生方が少しでも学習意欲を喚起するためにそのような手法を用いることはあるし、決して非難されるようなことではないと思います。

 

 

先生のミス

 

ただし、現物を教室に持ち込むのではなく、あらかじめ教科書や副教材に伝えるポイントをメモして授業にいくべきであったと思います。

 

 

それに、数日間そこに問題と模範解答を置き忘れたのであれば、LINEで拡散を予想できなかったとしても生徒の目に触れた可能性を考え、問題を作成し直すべきだったのではないでしょうか。

 

 

そのあたりの想像力に欠けたことは反省すべきであるし、自戒もこめて厳しく言及しておきたいと思います。

 

 

寛大な措置を願う

 

他の記事によれば

男性講師は「試験問題が大事だという認識が甘かった」と反省しているという。

(スポニチ)

 

 

まだ32歳と若い講師だ。いやベテランでも失敗はある。

 

 

この件については、反省だけでなく、再テストを行うことになってしまい、まったく無関係であった生徒たちや、1回目のテストで不正行為なくしっかり努力して高得点を取った子たちに対して謝罪する必要があり、事実生徒たちに謝罪をしているようです。

 

 

教育委員会はこの男性講師への厳正な処分を検討しているとのこと。

 

 

この講師も今後何度も同じようなことを繰り返してしまったとしたら、少々能力を疑うこともあるし厳しい処分も必要かと思えるのですが、個人的には、未来ある若い講師への寛大な措置を願いたい。

 

 

拡散した生徒への対応

 

さて、それは置いておき、だよ。

 

 

この件に関する報道を、ネット上でかなり隅々まで見たつもりですが、一点どこにも書かれていないことがあります。

 

 

「携帯電話で撮影し、LINEで拡散させた生徒」への対応についてです。

 

 

冒頭のリンク先の記事には

学校は生徒に謝罪し、29日、再テストを実施。来月1日には保護者にも説明と謝罪を行う予定。

(ABC NEWS関西ニュース)

 

と書かれています。

 

 

先ほども書いたように、故意ではないとはいえ各方面に迷惑をかけてしまったのだから、謝罪やそれなりの処分も必要です。

 

 

しかし、どの記事を見ても学校が謝罪し、教育委員会が講師を処分するなど、「悪いのは置き忘れた講師」というようにしか読み取れない書き方です。

 

 

問題提起

 

もしこの「LINE拡散生徒」へのきちんとした指導が行われているのであれば問題はないのですが、「そもそも悪いのは置き忘れた講師だから生徒にはおとがめなし」と言うのであれば、明らかに教育として間違っていると問題提起したい。

 

 

もう一度繰り返しておきますが、あくまでここで行う指摘は、「そもそも悪いのは置き忘れた講師だから生徒にはおとがめなし」であったなら、という前提で行うものとさせていただきます。

 

 

これが本当に「おとがめなし」であったなら、次のような犯罪者の主張も通ってしまいます。

 

 

スカートの中を盗撮したAさんの主張

 

「そもそもパンツが見えそうなスカートをはいていた女子が悪い」

 

 

うむ。たしかにそうだ。では、女子に謝罪させて処分しよう。

 

( ゚Д゚)オイッ

 

このたとえは、品がない上に話を極端にしすぎたかもしれませんが、「盗み」に置き換えて考えるのは分かりやすい。

 

 

「盗んだ奴より盗まれる状況を作ってしまった奴が悪い」という理屈を許すのは、教育として間違っています。

 

 

どんないきさつがあっても、たとえ自らを棚に上げることになろうとも、「盗んだ方が悪い」と教えるべきではないでしょうか。

 

 

たとえ自分を棚に上げても

 

この高校の校則は知らないですが、携帯電話を持参することがOKであったとしましょう。

 

 

持参はOKであっても、校舎内で電源を入れることは多くの学校で禁止されているのではないのでしょうか。

 

 

それに違反して教卓の「中」にあった教員の所有物を撮影し、それを拡散させたのはそれが「期末テスト」であることを認識していたからでしょう。

 

 

こういうのをカンニングと言います。

 

 

学校にもよると思いますが、カンニングはいかなる理由であっても全教科0点や停学などの罰則があるのではありませんか?

 

 

いくつもの指導すべき要素があると思うのですが、置き忘れた先生がわるいから、なんの処罰もしないのでしょうか。

 

 

高校2年生。

 

この子たちの多くは17歳でしょうか。

 

 

もうまもなく選挙権を持つ年齢です。

 

 

学ぶべきことを学んでいない者には、たとえいくつになろうとも厳しく指導するべきだと思います。

 

 

この子たちのために、信念をもってこの高校できちんと指導が行われていることを信じています。

 

 

 

それではまた。

 


 

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執筆者の紹介

西川 賢

西川 賢(Ken Nishikawa)

株式会社カレッジ代表取締役
学習塾カレッジ塾長

慶應義塾大学 通信課程 文学部 第1類在学中。
真面目なのかふざけているのか分からない、忖度ひかえめなピリ辛スパイスがちょっとくせになる「教科書が教えないリアル」は、塾長の優しさとおふざけと強い信念がつまったエッセイブログです。月に1回程度のアップでも、おかげさまで年間PV200万😊
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