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愛知県公立高校入試で真っ先に合格を決めるタイプとは | 学習塾カレッジ塾長 エッセイブログ

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27

2018.08

愛知県公立高校入試で真っ先に合格を決めるタイプとは

先日の動物をつかった愛知県公立高校入試の校内順位決定方法の説明がとても好評です。

 

 

みなさんの声がとても励みになります。

 

( *´艸`)アザース

 

これからもよろしくお願いします。

 

 

この説明で使った「いぬ君・ぶたさん・かえる君の図」は、カレッジの中3生とその保護者を対象に開催した「高校入試説明会」のパワーポイントの資料なんです。

 

 

 

 

 

説明会のパワポでは、あれが動きます。

 

 

( *´艸`)凝り性w

 

 

 

毎度、「最高」だと思って作っているのですが、やはり人に見せるといいですね。

 

 

さらに良いものにするための改善点が見えてきます。

 

 

 

今回は、個別学習のセルモ日進西小学校前教室の塾長、西尾信章先生にヒントをいただきました。

 

 

 

西尾先生はマイクロソフトや日立製作所にお勤めされていた経歴の持ち主で、バ理バ理の理系の先生です。

 

 

以前、僕がパソコンの処理速度が遅くて仕事が進まないという記事を書いたときは、こんなメッセージを送ってくれました。

 

 

 

Σ(; ・`д・´)ムッ

 

僕が理解できないのを分かっていて、たまにこんなメカな用語を並べていじめてきます。( ;∀;)笑笑

 

 

 

さて、そんな西尾先生からいただいた「ヒント」ですが、

 

 

それは「いぬ君・ぶたさん・かえる君の図の、『いぬ君』の順位を内申も当日点もどちらも2位にする」というものでした。

 

 

(゜o゜)おぉナルホド!

 

 

西尾先生、さすがです。

 

 

より「意識してほしいこと」が明確になりそうです。

 

ありがとうございます!

 

 

 

それでは、「いぬ君が2位になる」ように3人のスペックを少しいじりましたので、あらためて確認しておきましょう。

 

 

 

愛知県の公立高校入試で真っ先に合格を決めるのはどのタイプか。

 

 

まずは「いぬ君」です。

 

 

彼は飛びぬけて成績が優秀というわけではありませんが、定期テストも実力テストもだいたい同じくらいの学年順位をとっています。

 

 

提出物もきちんと出していますが、欲を言えば「もう少し丁寧だといいなあ」というのが学校の先生の評価です。

 

 

突出して学力が高いわけではありませんが、内申点相応の得点を実力テストでも取れる「均等」タイプです。

 

 

 

 

続いて「ぶたさん」です。

 

 

彼女は学校の勉強よりも、実力問題の攻略に力を入れている塾の勉強を優先しています。そのため、提出物も雑だったり間に合わなかったりしています。

 

 

学校副教材の中から多くが出題される定期テストでは他の子に負けてしまうこともありますが、実力テストでは学年トップクラスの結果を残します。

 

 

少し学校の授業を軽んじるところがあり、「実力」はあるものの内申点が低いタイプです。

 

 

 

 

最後に「かえる君」です。

 

 

かえる君は、とっても真面目な性格で、生徒会長も務めるなど、友だちはもちろん学校の先生からも絶大な信頼を得ています。

 

 

提出物は完璧で、字もとてもきれいで見やすく色分けして上手にノートをまとめています。

 

 

副教材や先生が配布してくれたプリントを何度も繰り返していますので、定期テストの学年順位はトップクラスです。

 

 

ですが、実力問題になると途端にブレーキがかかってしまいます。「内申」は高いけど実力がないタイプです。

 

 

 

 

皆さんは、愛知県公立高校入試において、どのタイプが「真っ先に合格を決めるタイプ」だと思いますか?

 

 

 

愛知県公立高校入試「校内順位決定方法」のおさらいとシミレーション

 

 

それでは、愛知県公立高校入試の校内順位決定方法をおさらいしましょう。

 

① 内申点(調査書)だけで校内順位(同校を受けた受験者の中での順位)をつける。

② 学力検査(筆記試験・当日点)だけで校内順位をつける。

③ ①②の両方とも合格枠内に入った者を「A」、その他の者を「B」とする。

④ 「A」は「合格」とする。「B」は各高校があらかじめ選択した「学校裁量」にしたがって再計算する。

 

※下の図は、定員400名の高校に受験者が600名がいた場合の図です。推薦合格者が40名いて、残り360名の枠を一般受験者が競っているものとしてご覧ください。

 

 

真っ先に合格を決めるのは上記の「A」に入った者です。

 

 

学校裁量による再計算には参加することなく、いわゆる「イチ抜け」で合格を決定しています。

 

 

それでは、先ほどの3人を当てはめてみます。

 

 

 

その子の「位置」は、その子の内申点順位と学力検査順位の2点が合流する点になります。

 

 

これで、「A」「B」が決定しました。

 

 

「A」つまり、真っ先に合格を決めたのは、飛びぬけて内申が高いわけでも実力があるわけでもなかった「均等タイプ」のいぬ君でした。

 

 

もちろん、この「均等」バランスが内申・実力ともに高めであればあるほど最強ですが、必ずしもとびぬけて高くなくても、いわゆる最低ラインを大きく下回るようなことがなければ、均等型は十分に(むしろ手堅く)チャンスがあるということですね。

 

 

なお、「B」に入った場合は「第二回戦」となる再計算が行われるわけですが、ここでの有利不利は「学校裁量」によって決まります。

 

 

偏差値(愛知全県模試)50以上の高校で多く見られる「実力重視型」であれば、「ぶたさん」が有利になります。

 

 

逆に「内申重視型」の高校であれば、「かえる君」が有利になります。

 

 

 

 

過去の入試データなどを見て、合格最低内申に近い内申点しかない場合、おそらく「B」ゾーンでの勝負になります。

 

 

 

お子さんが実力テストに強く、受験する高校の「学校裁量」が実力重視型であるなら合格の可能性はありますが、それに該当しない場合は現実的にはかなりドキドキする入試になると覚悟しなければならないと思います。

 

 

逆に、内申点が明らかに合格最低内申を大きく上回っている場合、あとは「当日点を取るだけだ!」と前向きな気持ちで入試対策を重ねてほしいですが、これは先ほどの図でいうと「かえる君」パターンになりますので、学校裁量が実力重視型の学校で当日ズッコケると想定外の事態が起こりかねませんので、油断は禁物です。

 

 

 

バランスが大切ということですね。

 

 

 

 

 

それではまた。

 


 

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執筆者の紹介

西川 賢

西川 賢(Ken Nishikawa)

株式会社カレッジ代表取締役
学習塾カレッジ塾長

慶應義塾大学 通信課程 文学部 第1類在学中。
真面目なのかふざけているのか分からない、忖度ひかえめなピリ辛スパイスがちょっとくせになる「教科書が教えないリアル」は、塾長の優しさとおふざけと強い信念がつまったエッセイブログです。月に1回程度のアップでも、おかげさまで年間PV200万😊
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