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2025.02
学習塾カレッジのリアルな口コミ〈保護者アンケート〉と、塾長が流した25年前の涙の真相。
「塾選びは、塾長選び」
学習塾カレッジの新年度は、毎年3月から始まります。
そのため、1月から2月にかけて個別説明(カレッジがどんな塾かを説明させていただく)会の繁忙期を迎えています。
(学習塾カレッジ面談室)
先日の個別説明会で、「塾の先生にお聞きしていいのかわかりませんが…」と、あるお母さんからこんな質問がありました。
「塾選びは、何を決め手に選べばいいのでしょうか。」
この質問をいただいたことは、一度や二度ではありません。情報があふれかえっている時代ですから何を決め手に選べば良いのか判断に迷われることと思います。
「個人塾であれば、その塾の塾長に会うべきだと思います。」
僕はそう答えました。親にとって、子どもはわが身よりも大切な存在です。その大切な存在を長期間任せるに値する人なのか、信念を持って塾運営をしている人なのか、その「イズム」は授業をするすべての先生に行き渡っているのか。それらは、ネットの情報よりも、やはり会って、話を聞いて、感じるべきだと思うからです。
お母さんは言いました。
「先生は、自信がおありなんですね😚」
「はい。うち以上の塾はないと思っています🤗」
(学習塾カレッジ中3高校入試説明会アンケートより)
個別説明会は、保護者と一番長くお話をできる機会なので、僕にとってとても学びが多く楽しい時間です。
保護者の方が、どのような点に不安を感じていらっしゃるのか、お子さんにどのようになってほしいのかといったリアルな親心を知る機会でもあり、それらの不安を解消し、期待に応えるためにうちが何ができるかを考えるきっかけとなっています。
また、転塾を検討されている方からお聞きする他塾の「違和感」(=転塾を検討するにいたったきっかけとなる対応など)は、反面教師として学ぶことも数知れません。
そうして日々研ぎ澄まし、塾の「三日月宗近」(日本刀の最高傑作)を目指しているわけですが、まだまだ刃こぼれ多く、その途上にあることを自覚しています。そんな「伸びしろ」を常に楽しみながら磨き続けていきたいと思います。
新中1進学説明会
カレッジでは、愛教大附属中の合格発表日を過ぎた最初の日曜日に、毎年「新中1進学説明会」を実施しています。
附属中入試までは、しっかり小学校の内容を総復習し、入試後は中学準備授業が始まるのですが、これから待ち受ける「中学校」とはどんなところなのかを、生徒と保護者にお話する会です。
今年は人数が多かったため、開塾以来初めて、教室を飛び出し「りぶら」(図書館交流プラザ)の会議室を借りて実施しました。
「今日は、これから始まる楽しい生活など夢のある話ではなく、皆さんに待ち受ける『現実』をお伝えする会です。それを十分知った上で、覚悟して、努力して、乗り越えていく準備を整えましょう。」
この言葉で始まった進学説明会は、2時間という、映画より長いセミナーでした。🙇
しかし、カレッジのこうしたセミナーは、長い間通っていても小6(進学説明会)と中3(高校入試説明会)の2回きり。保護者の皆さまもそれを踏まえて(?)か、対象の生徒保護者の出席率は、毎回ほぼ100%です。
ご多忙の中お集まりいただいて、時間の無駄だったと思わせてしまうわけにはいきません。有益な情報を盛り込んだ結果、2時間は必要と、、、🙇スミマセン
待ち受ける「現実」という重めのテーマで2時間だとテンションが下がってしまいます。僕は普段の授業のように所々大爆笑…(スミマセン嘘つきました🙇)小笑いをおりまぜながらセミナーを進めました。
個人名が入っていたためここでご紹介できないものもありますが、複数の方が「あっという間だった」と書いてくださり、正直安堵しました。
アンケートでは、ほかにも有意義だったと感じていただけたのではないかと思えるコメントをいただきました。
ネットのクチコミサイトも、こうした手書きのコメント公開システムになったら信用度爆上がりしますね🤗
初めての保護者会、審査不合格。
今でこそ、自信満々に保護者の皆さんを前にスピーチをして、おそれ多いことに「有料級」と言っていただくこともある僕のセミナーですが、始まりは「涙」でした。
少し話は遡ります。
2001年、僕は佐鳴学院(現在の佐鳴予備校)に入社しました。初回の生徒アンケート(授業アンケート)で、全国の佐鳴の先生の中でトップ20入り〈同期中1位〉の成績を取り、半年後くらい(?)に副主任に昇格しました。
(株式会社さなる会社案内「Can Do」平成13年発行より)
大型ルーキーともてはやしていただき、翌年度の採用に向けた会社案内で紹介してもらえたのは、未だにこの冊子を僕が持っていることから察していただけるように、とても嬉しいことでした。
今のことは分からないのですが、当時は、副主任になると、授業だけでなく次のステージとして教室運営(さなるでは「担任」と呼ぶ)の仕事が始まりました。
保護者会などでのスピーチも行います。保護者会については、大勢の保護者の前で話をするわけですから、下手な話をすると看板に泥を塗ることになるため、何日も前から研修が行われていました。
副主任になって初めて迎えた保護者会で、話をしてよいかどうかを本部長に審査していただきます。
前日、授業が終わった教室に残り、遅くまで一人で練習をしました。
「スクプル」というオプションの説明をする1コーナーの担当なのですが、「若僧が」と思われないようにいろいろ言葉遣いの修正が入り、自分の言葉でしゃべれないことがかえって重荷となって、決してスムーズな仕上がりではなかったと思います。
そして、迎えた最終審査の保護者会当日。
僕は本部長の前で、「スクプル」の1コーナーを元気よく話し始めました。
ところが、話の着地点を見失った僕のスピーチは迷走を続け、最後には「今ならなんと〇〇円でご提供いたします!」と口走ってしまったのです・・・😱
本部長は、静かな声で言いました。
「お前、ジャパネットか。」
不合格です。
僕は涙を流しました。
僕の教育係的な役割だった別の上司が「そうやって失敗しながらうまくなっていくんだよ」と慰めて肩をポンと叩いてくださり、僕は「すみません、情けないです…」とつぶやき、遠くを見ていました。
・・・
このときの本部長は、僕がカレッジを立ち上げる前に勤めていた夢現塾の目黒先生です。
目黒先生とは、今でもたまにLINEや電話でお話をする関係ですが、あの日から25年。もう時効です。(自己判断🙇)
お話しします。
これまで誰にも話したことのない、僕の涙の本当の意味を。
25年前の「涙」の真相
最終審査のスピーチの着地点に迷走した僕は、まさに通販番組のように「今ならなんとこのお値段!」みたいな終わり方をしてしまいました。
自分でも「あれ?😲」と思っていたその瞬間に、目黒先生からの「お前、ジャパネットか」のツッコミ。
僕はもう面白くて面白くて、笑い出すのを必死にこらえていました。
僕がいた当時、佐鳴はとても厳しい会社でしたので、保護者会前に本部長に貴重なお時間をとっていただいたにも関わらず、失敗して笑っていたら、どんな激しい叱責と処分が待っているかわかりません。
笑ってはいけない。
笑うな。
耐えろ、西川。
気づいたら、僕の目から笑い泣きの涙があふれ出る寸前でした。
だめだ。
ここで笑ったらオワリだ。
涙ぐむ目で、僕は「ありがとうございました!」と言い、目黒先生は教室を去って行きました。
窮地を切り抜けた僕は大きく深呼吸をして、必死に息を整えようとしましたが、平静を取り戻す前に、第二の矢が接近してきました。
僕の教育係の上司が、僕のところに来て「どうだった?」と聞いてきたのです。
笑い上戸な僕は、まだ脳内に響きわたる「お前、ジャパネットか」が、声を出して笑いたい衝動と共に決壊寸前、いやもう氾濫しています。
そこで僕が繰り出した奇跡のアドリブが、、、
悔し泣きでした。
僕は、「せっかく練習見ていただいたのにすみません。情けないです…」とつぶやきながら涙を拭きました。
・・・
本当に申し訳ないです。
とんだ大型ルーキーでした😝
進学説明会アンケートの最大ポイント
とんでもなく長い脱線をしてしまい、すみません。🙇ジャパ
(20ページを超える資料は、情報満載です。)
アンケートの自由記入欄の項目の中に、「お子様について、長所や親としての自慢などをご記入ください。」というものがあります。
これは、保護者の皆さんにも説明したのですが、このアンケートで僕たちが最も知りたい項目でした。
僕たちは、授業で、自習室で、子どもたちと頻繁に接していますが、それは主に勉強面での接触になります。生徒たちとのコミュニケーションはかなりとっていますが、僕たちの知らない秀でた側面がきっとあるはずです。
それを、お子さんのことを誰よりもよく知っているお父さん、お母さんにお聞きするのです。
回収させていただいて、「そんな才能があったのか、こんな特技があったのか、そういう優しさ、強さがあったのか」と、やはり多くの「発見」がありました。
僕たちは、勉強の一面だけでなく、その子のいろんな褒めポイントを求めています。
あふれんばかりに沢山ご記入いただき、改めてお父さんお母さんの愛を感じ、大切な存在を預かる身としてますます気持ちが引き締まりました。本当にありがとうございました。
それぞれの子どもたちの素敵な側面を、これからもコミュニケーションと指導に役立ててまいります。
それではまた。
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