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エッセイ「教科書が教えないリアル」

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【続編】学習塾カレッジの塾長、塾生になる。|慶應義塾大学通信教育課程文学部第1類 | 学習塾カレッジ塾長 エッセイブログ

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29

2024.09

【続編】学習塾カレッジの塾長、塾生になる。|慶應義塾大学通信教育課程文学部第1類

恥ずかしながらも「塾長の半生シリーズ」を綴っています。

 

 
 
今回はその続編となります。
 
 
 

塾講師を天職と気づかせてくれた生徒たち

 
 
受験勉強に真剣に打ち込む中で、教師を志すようになった僕ですが、先生という職業は大学を卒業してからなるものと思っていました。ですが、偶然の再会から、大学生でも塾講師として先生ができることを知ります。
 
 
 
 
この「エピソードゼロ」は実話ではありますが、きっかけの一つに過ぎず、本心としてはやはり「学校の先生になったときの授業の練習にもなるのではないか」という考えが大きかったと思います。
 
 
当時の塾は、まだ個別指導の黎明期(れいめいき=はじまりの時期)で、大学生講師であっても集団授業をするのが一般的でした。
 
 
僕は個人戦よりも団体戦が好きで、県大会や関東大会、そして全国大会へと、目標に向かってチーム一丸となることに心からたかぶるものを感じるタイプでしたので、学校の先生になったら、勉強の価値や意義を伝えながら、部活動の顧問としても子どもたちと共に奮闘したいとも思っていました。
 
 
でも、気づいたのです。塾の中にも「子どもたちと目標に向かって一丸となる」ものがあることに。
 
 
(学生時代に4年間講師をしていた埼玉県のスクール21川口北教室)
 
 
 
おバカ時代の経験から僕は子どもたちに分かりやすい言葉選びをしました。同僚の講師の中には東大生などもいましたが、彼らの授業はわかりにくいとよくクレームを受けていました。自分たちがあまりにもあっさり理解してきた内容ゆえに、子どもたちも当然分かるだろうとどんどこ進めてしまうからです。
 
 
そうした講師への研修も任されるようになり、僕はますます塾の仕事に没頭していきました。講師たちも巻き込んで、生徒のために全力を尽くしました。
 
 
学生ではあっても、塾の授業に手を抜くことはできません。生意気ですが、自分は生徒たちの受験と未来への責任を背負っていると思って教壇に立っていました。
 
 
そして、生徒たちがそれに答えてくれること、自分を頼ってくれることを、純粋に嬉しく感じていました。1浪目に「誰の役にも立っていない」と思っていた僕に、子どもたちが「生きている意味」を与えてくれるかのようだったからです。疑問点が解決したとき、成績が上がったとき、合格したときの「先生ありがとう」は、僕の心も満たしてくれました。
 
 
僕は塾講師を天職(心から充実感が得られ、生涯続けたい仕事)と確信しました。
 
 
 
 

膨らむ向学心

 
塾講師を始めて27年。何もかもが順調だったわけではなく、失敗し、ご迷惑をおかけしたことも数知れません。しかし、生徒や保護者、そして上司や同僚と共に学び、悩み、乗り越えてきた過程はかけがえのない財産の蓄積となっています。
 
 
やがて僕も二人の子を授かり、より教育に深い関心を持ち実践してきました。そして、多くの保護者から「親」としての相談も受け、両親の思いには及ばないながらもわが子の成長を願う気持ちで接しています。
 
 
長女は今年高校3年生になりました。
 
 
 
これまでにいくつかの国公立大学にも足を運びましたが、志望校を確定しようと、二人でゴールデンウィークに慶應義塾大学や早稲田大学のキャンパスを訪れました。
 
 
快晴と新緑の季節も相まってか、特に慶應の日吉キャンパスには改札を出た瞬間から親子共にテンション爆上がりでした✨
 
 
 
 
 
娘が志望する大学の候補を挙げるたびに、その大学のHPやパンフレット、インターネット上の情報などをチェックしていたのですが、いつの間にか僕は「うらやましい」という感情を持つようになっていました。
 
 
自分のときの大学選びは、いたって短絡的で、(早慶)、MARCH、日東駒専と、あまり大学の中身をよく調べずに「名前」で決めたように思います😓正直それぞれの大学がどこにあるかもしっかり分かっていなかった気がします。←オイ
 
 
しかし、こうして一つ一つの大学をしっかり見てみると、それぞれに特色があり、学べること、その未来が何と多岐にわたることか。
 
 
 
もう一度学びたい。
 
 
そんな思いがどんどん大きくなっていました。
 
 
 

教育こそ国力の源

 
 
私塾ではありますが、僕はずっと教育に携わってきて、「教育こそ国力の源」であると信じています。
 
 
例えば、江戸時代において、独裁とも言える徳川政権がなぜ260年も続いたのかを考察すると、その一つに、人口のおよそ9割を占める百姓や町人などに教育の機会を与えなかったからというのもあるのではないでしょうか。
 
 
 
 
それを物語るかのように、末期に松下村塾をはじめ各地で武士ではない身分の人たちが学び始めると、その圧政の異常さに批判的思考が生まれ、やがて江戸幕府は滅亡に向かいました。
 
 
このように、学ばない国は、衰退するか独裁者の圧政にあえぐか他国に主権を奪われるようになるのではないかと思うのです。
 
 
だから、日本が豊かに平和であり続けるために、僕はその未来を支える子どもたちが学ぶ必要があると信じ、教育に生涯関わり続けたいと考えています。
 
 
 

自分に不足しているものを自覚して補う

 
 
この先おそらく30年か40年続く人生において、僕には決定的に不足しているものがあることを自覚します。
 
 
それは、「学問としての教育」です。
 
 
よく聞く話として、現在の学校教員の課題は、一般大学で教職課程を取る場合、教育実習を除いてほぼ座学であるのが現状であり、教育論や教育心理学などの「理論」は学ぶが、子どもや保護者とのコミュニケーションや授業の進め方などの「実践」を学ぶ機会が少ないという点が挙げられます。
 
 
一方、僕は、この真逆の課題を抱えているのです。27年余、生徒や保護者対応を通じて現場での「実践」を多く積み、個々の状況に応じた最適解と考えられる方法を指導、サポートできている自負はあります。しかし、それらは僕の「経験」によって導かれたものです。つまり、「実践」はあるが「理論」を学べていないのです。
 
 
 
 
いつか教壇に立てなくなる日がきてしまいます。(小学生のみんなに話している不老手術を受けた話はうそです笑🙇)そうなったとき、後進の指導者としてか、研究者としてか、あるいは作家としてか、いずれにしてもその将来を想像するとき、今の僕に不足している学問を得ておくことは不可欠だと考えます。
 
 
そして、理論と実践を兼ね備え、これからの未来を生きる子どもたちへの教育の一助となりたいのです。
 
 
 

通信制大学を比較検討

 
慶應大学と早稲田大学の見学にテンションを高くした僕は、帰りの新幹線の中で通信制大学を調べ始めました。
 
 
 
僕はなるべく授業に立ち続けて、子どもたちに直接授業をしたいと思っているので、多すぎるスクーリング(通学)は100%無理です。それに、指導に支障を来すようでは、目の前の生徒保護者への責任放棄になりかねません。僕は、今の仕事をきちんと滞りなくやれることが絶対条件と心得て検索を進めました。
 
 
通信制大学にも、スクーリングがある大学とない(またはほぼない)大学があることが分かりました。欲を言えば、「スクーリングがたまにある大学」が希望でした。だって、せっかく入学するならキャンパスの中で学びたいじゃん😚
 
 
 
 
 
また、通信制大学は日本に48校もあることが分かりました。さすがに絞り込みが必要です。僕はこの先カレッジが潰れないかぎりおそらく転職することはないと思う(信じる)ので、今さら学歴や大学名にはこだわりはありませんでしたが、せっかく学ぶならば、27年前手の届かなかった難関大学がいいなあという漠然としたイメージから始めました。
 
 
慶應義塾大学、早稲田大学、法政大学、中央大学、近畿大学・・・🤔
 
 
次に、通信課程を設置している「学部」で、ある程度絞り込みました。一般入試を突破してきた学生向けには設置されている学部でも、通信制のほうでは設置していない学部もあります。僕は学校の先生になるつもりもないので教職課程の有無は気にしませんが、教育関連の授業が多数受講できる大学がいいなあと思っていました。
 
 
この絞り込みで、法学部のみ設置している中央大学と近畿大学がなくなりました。残るは慶應義塾大学、早稲田大学、法政大学です。
 
 
そこで、通信制大学の情報発信をしているYoutuberのゴンざれすさんの動画を参考にしました。
 
大学 慶應義塾大学 早稲田大学 法政大学
学部 文学部 人間科学部(eスクール) 法学部
経済学部 ・人間環境学科 文学部
法学部 ・健康福祉学科 経済学部
  ・人間情報学科  
スクーリング 年間15~20日程度 卒論のとき1回 年間10~15日以上
学費(4年間) 90万程度 450万程度 60万~180万程度
 
 
まず、早稲田大学が僕の中ではなくなりました。理由はいくつかありますが、まず学費が高すぎて僕にはとても払えません😭 高い分、大学院生などが個別にサポートしてくれるらしく、卒業率はとても高いようなのですが、ホームページを見ても具体的にどんなことを学べるのかが分かりにくかったため、あこがれる気持ちを残しつつも検討から外しました。
 
 
 
法政大学は、非常に悩んだのですが表記以上にかなりスクーリング主体となるようで、時間の調整が困難になるように思えました😓また、メディア(動画)授業も充実しているようですが、ある程度時間を拘束されてしまうメディア授業よりテキスト主体の授業が仕事との両立に向いていると感じたので、あこがれる気持ちを残しつつも検討から外しました。
 
 
 
残るは、慶應義塾大学です。下のゴンざれすさんの動画をもう何度見たことか😱 他の動画でも慶應通信で学びたい人は「変わった方(変態)」と言っていましたが😂とにかく卒業するのが難しいそうなのです。
 

 
ですが、この動画を見て、あらためて思いました。僕は学歴を求めて大学に行こうとしているわけではなく、より深く学問をするためにこの年になって再び大学を志しているのだということを。
 
 
また、就職や転職を控えているわけではないので、短期間で卒業する必要もありません。12年間の在籍可能期間が設けられていることは、仕事をしっかりやりながら、そして、苦戦しながらも着実に学んでいけるようにも思えました。
 
 
卒業した人たちや現役で頑張っている人たちの発信している情報を見ても、本当に難しいことがうかがえます。でも、「だからこそ」自分に合っているのではないかと思えました。(ちょっと変態でしょうか😝)
 
 
仮に入学できたとして、講義が難しい上に興味のないものが多いとかなりリタイアの可能性が高まってしまいます。そこで、慶應通信の開講一覧を調べました。
 
 
 
 
 
完璧でした✨
 
 
 

慶應義塾大学通信課程へ

 
ゴンざれすさんの動画では、書類選考のみで入学できるような話でしたが、いろいろ調べると一定数の不合格が出ているようで身構えました。「志望理由書」にて、3つの小論文を出さなければならず、これをクリアする必要があります。どの講義にも論文の提出があるので、「論文」とはどのようなものかを理解していることと、その文章力を確認しているのかなと思いました。
 
1.志望した学部・類で何を学ぼうとしているのか、①過去の学習経験、②将来の展望のいずれにも触れながら、具体的に述べなさい。
 
2.自分の学びたい学問領域に関わる書籍を一冊選び、概要を簡単にまとめた上で、自分の視点から詳しく論評しなさい。
 
3.なぜ慶應義塾大学の通信教育課程を選んだのか述べなさい。

 

夏期講習の時期だったので、お盆休みの期間に集中して取り組もうと思いました。前もっての準備として、大学から必要書類を取り寄せておくことと、書籍を用意しておくことは7月中には行いました。
 
 
書籍の「論評」なので、感想文ではありません。批判的思考をフル動員して書けそうな学校教育の本(☜失礼)を用意しておき、お盆前半で三度読みました。はじめは一気読みして、二度目と三度目はツッコミどころに付箋を貼ったりメモを書き込んだりしました。
 
 
「構想は固まった」と言って家を出て、午前中からカレッジに籠って一気に書き上げました。そして、開始早々に「やべ」を何度かつぶやいていました😅 問題は「文字数」です。1と2は、それぞれ720字以内、3にいたっては150字以内しか書けないのです。
 
 
このブログのように、1記事4000~5000字の量には書き慣れていますが、書き始めてみると720字は想像以上に短く、「構想」を立て直す必要がありました。問われている内容を確実に盛り込みつつ、かなり要点をしぼって書く必要があります。
 
 
8時間の激闘でした。
 
 
1日置いて、あらためて読み直し微修正を加えたのち、出願手続きをしました。
 
 
そして、先日、選考結果をマイページに公開したとメールがありました。
 
 
 
ありがとうございます。無事に合格しました。
 
 
この秋から慶應義塾大学の塾生です。僕が卒業する頃には長女も次女もとっくに大学を卒業して社会人になっていると思いますが、12年以内(60歳になる前)に卒業できるよう頑張ります。
 
 
 
 

それではまた。

 


 

 

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執筆者の紹介

西川 賢

西川 賢(Ken Nishikawa)

株式会社カレッジ代表取締役
学習塾カレッジ塾長

慶應義塾大学 通信課程 文学部 第1類在学中。
真面目なのかふざけているのか分からない、忖度ひかえめなピリ辛スパイスがちょっとくせになる「教科書が教えないリアル」は、塾長の優しさとおふざけと強い信念がつまったエッセイブログです。月に1回程度のアップでも、おかげさまで年間PV200万😊
毎日生徒と向き合っているからこそ生まれる「リアル」を、人間味たっぷりに綴ります。不定期更新なので、通知が受け取れるLINE登録がおすすめです。

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