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2022.02
時間と時こく・「ぷん」と「ふん」の使い分け
カレッジの小学部本科コースでは、いよいよ来週、今年度最後の「カレッジテスト」が実施されます。
小学部本科コースのカレッジテストは、3か月分の授業内容を総復習するテストとなっていて、年間4回実施しています。
テストの2週間前から、「完全制覇」とよばれる出題範囲すべてのプリント集が渡され、自習室では小学生も遅くまで黙々とそれに取り組んでいる姿が「カレッジテスト前の風物詩」のようになります。
この数十ページにおよぶプリント集「完全制覇」は、2週間で1冊だけ復習するものではありません。(‘ω’)ノ
カレッジテスト2週間前に1冊、1週間前にもう1冊渡されるのです。(´艸`*)
通常の授業でも1回通り取り組んでいるので、計3周復習していることになります。
(主な範囲がカレッジ小学部本科のメイン教材である「小学生ワーク」なので、学校でも同じ教材をもらう附属小学校の5,6年生は計4周は行っていることになります。)
これがカレッジの小学部本科コースの、他の小学生の塾とちがう大きな特徴です。
1回取り組んだからどんどん進む(場合によっては次の学年に進む)ではなく、「現学年の内容の完全な定着」を目指します。
時刻の数え方「ふん?」「ぷん?」
小学部カレッジテストの家庭での勉強は、特に低学年の子は保護者と一緒に取り組んでいることが多いです。(ご協力ありがとうございます!)
今朝、LINEを開くと小1のお母さまから質問のメッセージが届いていました。
時刻の読み方を答える問題で、「分」の部分の教材の模範解答が「ふん」となっているが、「ぷん」でも正解となるか、という質問です。
さすがカレッジの保護者だなあと、純粋に感動しました。
テスト前の勉強段階で自己判断でマルにして、テスト本番でお子さんが悔しい思いをしないように、細かいところまでしっかりチェックされています。
そして、そのお返事を書きながら、この使い分けは、意外と大人の方でもお子さんへの説明がむずかしいだろうなと思いました。
というのも、僕たち大人はこれを「規則」ではなく「慣れ」で自然に使っているからです。
子どもに、「どうして『ぷん』じゃいけないの?」と聞かれても「うーん、そういうものなんだよ。覚えてね」と伝え、質問した側も説明した側も、少しもやもやが残る場面があるかもしれませんね。
(子どもでなくても外国人の方に日本語を教えるときもそうかもしれません。)
時刻の数え方「ふん」「ぷん」の使い分け
こちらのご質問に対する僕の返信を載せたいと思います。
塾長の西川です。
「ふん」「ぷん」のご質問についてお答えいたします。
結論から申し上げますと、◯になります。
ご説明をさせていただきますと、前の数字部分を◉◉君がどのように読んでいるかにより「ふん」「ぷん」が分かれます。
「はち」と読んでいるなら「はちふん」になり、「はっ」と読んでいるなら「はっぷん」となります。
数字で書かれた「8」を頭の中でどう読んでいるかは判別できないため、採点としては◯となります。
以下は参考なのですが、
数字部分の末尾を「ん」「っ」と読んでいる場合「ぷん」という発音になります。
1分 いっぷん
2分 にふん
3分 さんぷん
4分 よんぷん
5分 ごふん
6分 ろっぷん
7分 ななふん
8分 はっぷん・はちふん
9分 きゅうふん
10分 じっぷん・じゅっぷん
「ん」「っ」以外は「ぷん」には違和感を感じられると思います。
2分 にぷん
5分 ごぷん
7分 ななぷん
9分 きゅうぷん
8分については「はち」とも「はっ」とも読みますので、「はちふん」「はっぷん」ともに正しいことになります。
感覚と慣れで身についていくものですが、いちおうこのような形になります。
これは「慣れ」で使っているわれわれ日本人(とくに大人)は意外と気づかないですね。とってもはっとするご質問でしたので、ぜひブログに書かせてください(^O^)/
長文失礼いたしました。
子どもたちの素朴な疑問に、心から感謝。
そして、お母さまからとっても素敵なお返事をいただきました。(´艸`*)
これは、僕も本当に日々感じていることでした。
子どもたちの素朴な疑問にハッとさせられ、知らず知らずのうちに「自然」に使っていたものを「そういえばなぜだろう」と考えたり調べたり。
塾の講師として人に教えながら、本当にいつも教えられることが多く、子どもたちに心から感謝しています。
かれこれ塾の講師を25年やっていますが、それでも学びは尽きないものですね。
毎年新鮮な学びがあって、幸せを感じています。
それではまた。
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