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2021.07
【実話】七夕の願いはかなう【涙腺崩壊】
【涙腺崩壊】七夕の願いはかなう
あれはたしか、僕が中2のときのことでした。
七夕の時期が近づき、学校でも短冊を書いて笹の葉に飾るお約束の行事が行われていました。
部活のこと。
成績のこと。
クラスメイトたちがそれぞれ願い事を書いていきます。
中には「世界征服」と“短冊あるある”のお手本のようなことを書いている友人もいました。笑
でも僕は、他のだれも書かないようなことを書いたのです。
皇族の秋篠宮殿下がご婚約された時期でした。
お相手は川島紀子(きこ)さん。
今でもお美しい紀子妃殿下ですが、当時「きこさんフィーバー」として連日テレビで報道されたきこさんは、それはそれはかわいらしく上品な笑顔は、思春期の僕の心を鷲づかみにしていました。
結婚式の日のティアラを冠した白いドレス姿は、本当にシンデレラがこの世に存在するのだと思えたほどでした。
僕は短冊にこう書いたのです。
「紀子さまみたいな女の人と結婚できますように。」
僕は笹の葉の一番高くて見やすいところに絶対に落ちないようにセロテープも使って取り付けました。
目立つ位置につけたことと内容が個性的だったことで、学校の先生たちからもかなりイジられたのをよく覚えています。
思春期の少年のピュアな願いは、大切な思い出として
それから十数年の間、表に出てくることのない思い出となりました。
時が流れ、ふと僕は何かの拍子でこのときのことを鮮明に思い出しました。
そして、僕は中2の時に心をこめて書いたこの願いが、いつの間にか実現していたことに気がついたのです。
「紀子さまみたいな女の人と結婚できますように。」
僕の妻は、見た目もたぶん性格も紀子さまとはちがいます。
でも僕は、確実にこの願いが叶ったと断言できます。
僕の妻の名は「紀子」。
読み方は「きこ」ではなく「のりこ」ですが、たしかに僕はこう願っていたのです。
「紀子さまみたいな女の人と結婚できますように。」
それではまた。
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