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エッセイ「教科書が教えないリアル」

エッセイ「教科書が教えないリアル」

「テストの珍解答をSNSに公開していた学校の先生の問題」と「不寛容社会」 | 学習塾カレッジ塾長 エッセイブログ

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17

2019.07

「テストの珍解答をSNSに公開していた学校の先生の問題」と「不寛容社会」

カレッジの本棚にはたくさんの図書がおいてあり、そのジャンルもさまざまです。

 

 

子どもたちは、休憩時間や送迎を待っている時間、自習室での勉強が一段落したあとの時間などに本を読みます。

 

 

すると、読んでいる途中で休憩時間が終わってしまったり、お迎えが来てしまったりして中途半端になってしまうことがあります。

 

 

そういう場合は、名前を書いた大きなしおりを本にはさみ、棚の元あった位置には戻さず、本棚の最上段(カレッジの本棚は高さ1mくらいなので低学年の子でも届きます)に「読みかけの本」として置いておくことになっています。

 

 

生徒たちが帰った後に、本棚に並んでいる本を見ればどんな本を子どもたちが読んでいるかが分かります。

 

 

物語や学習まんがも多いのですが、圧倒的に大人気なのがこちらです。

 

 

 

 

「テストの珍解答」シリーズ

 

 

( *´艸`)

 

 

 

カレッジの自習室では、基本的にみんな静かに本を読んでいるのですが、この珍解答シリーズを読んでいる子だけは、肩を震わせ「くっくっくっ……ぶぶっ」と、こらえきれずに笑いがはみ出ています。

 

 

背中の小刻みな震えを見るだけで、何の本を読んでいるか分かっちゃうスゴイ本です。笑

 

 

 

【ウケる】カレッジで見かけたテストの珍解答 

 

 

カレッジでも毎年たくさんの珍解答が誕生しています。

 

 

「ご恩とほうこう」を「ご恩とぼうこう」と書いて将軍を挑発した当時小6の女の子w

 

 

 

 

「魚群探知機」の「群」という文字について、「君」と「羊」を大きく離して書いてしまい、「魚君 羊探知機」になってしまった当時小5の男子w

 

 

 

 

 

「アオミドロ」を「アホミドロ」というかわいそうな名前にしてしまった中3女子w

 

 

 

 

現在小3であるわが子が、小1のときにやっていた国語の問題集で「花が さくのも まぢかだわ!」の「まぢか」の意味を答える問題がありました。

 

 

どうやら「間近」を「マジか」だと思っちゃったみたいです。( *´艸`)ジワるw

 

 

 

面白いのは珍解答だけではありません。

 

 

授業中にもたくさんの面白いやり取りがあります。( *´艸`)

 

 

【ウケる】授業中の生徒からの珍発言① 素朴な疑問編

 

 

先日、小5の授業で「漢字の成り立ち」を説明していました。

 

 

漢字はもともと日本にあった文字じゃないんだけど、どこの国から伝わったか知ってる?

 

 

中国!

 

 

そう、せいかーい。

 

 

あ、ちなみに中国って言っても昔っから「中国」って名前だったわけじゃないんだよ?

 

 

(いん)、周(しゅう)、秦(しん)、漢(かん)・・・

 

 

このように僕が、中国の王朝名をホワイトボードに書き出すと、「へえ~」という声のあとに、いたって純粋な表情で一人の女の子が「素朴な疑問」を口にしました。

 

 

 

先生が子どものころは「殷」だったの?

 

 

 

 

そんな長生きしてません笑笑

 

 

 

【ウケる】授業中の生徒からの珍発言② 読み間違い編

 

 

今年の出来事ではないのですが、小1の国語の授業で「おおきな かぶ」の単元を行っていました。

 

 

基本的には授業中に教科書本文を朗読させることは少ないのですが、小1はまだ読むことに慣れていないので、2~3文ずつ代わる代わる声に出して音読させていました。

 

 

 

「おおきなかぶ」を引き抜こうとする「かけごえ」に差しかかかったところで、その読み間違いは起きました。

 

 

おじいさんが かぶを ひっぱって

 

 

 

これには、まわりの1年生がすぐに気がつき大爆笑。

 

 

本人もその直後に気がつき大爆笑で、もう続きを読むことができませんでした。笑

 

 

 

テストの珍解答をインスタで公開していた学校の先生のニュース

 

いくつも珍解答や珍発言を紹介した後でなんですが、今年の3月、こんなニュースが流れてきました。

 

 

児童の誤答に「あー面白かった」担任がSNS無断投稿 宇佐の小学校

 

 宇佐市教委は15日、市内の小学校で学級担任を務める20代の女性臨時講師が、無断で児童の答案用紙を撮影し、インターネットの会員制交流サイト(SNS)に投稿していたと明らかにした。誤った解答を載せ「あー面白かった」と嘲笑するようなコメントを添えていた。市教委は臨時会見で「教職員として許されない行為。おわびします」と謝罪した。

 

 

 児童の保護者が気付き、11日に学校に連絡して発覚。学校や市教委の聞き取りに対し「解答が素直でかわいらしいと思い投稿した。名前を載せていないので大丈夫だと思った。反省している」と釈明したという。

 

 

 竹内新教育長は「教育公務員として児童や生徒の個人情報を預かっている。不用意にネットに掲載すること自体、全く不適切」と述べた。

 

 

 保護者の一人は取材に対し「子どもが一生懸命に考えた答えを面白おかしく投稿した。教員以前に人として失格」と批判した。

 

2019年3月16日 大分合同新聞朝刊・一部抜粋)

 

 

・・・はい。

 

また一つ、つまらない世の中になりました。

 

 

 

こりゃあ生徒たちに悲しいお知らせをしなきゃならないですね。

 

 

【悲報】「珍解答」シリーズが大好きなみんなへ

 

残念ながら、このシリーズは間もなく消滅してしまうかもしれません。

 

 

 ( ´・д・)エッ?理由?

 

 

 

つまんないこと言う大人がいるからです。

 

 

 

・・・なんて、冗談ですけど。笑

 

 

 

テレ東はやってもいいけどNHKはやっちゃダメ理論

 

 

冗談と書きつつも「つまんないこと言うなあ」というのは、半分本音です。

 

 

でも、もう半分は「まーこれはアウトかな」と思っています。(ごちゃごちゃですねw)

 

 

 

「テレ東はやってもいいけどNHKはやっちゃだめ理論」てやつです。

 

 

変な造語ですみません。笑

 

 

でも、詳しく説明しなくてもきっとその理論の名前から内容はご想像いただけるのではないかと思います。( *´艸`)

 

 

 

テレ東で僕が大好きな番組は深夜にやっている「ゴッドタン」という番組です。めちゃくちゃ面白いのですが、正直、とても子どもたちに視聴を勧められるような番組ではありません。苦笑

 

 

深夜放送という時間帯も手伝って、もはや下ネタ・セクシーネタから感動ネタまで何でもありです。(;^ω^)

 

 

各テレビ局が次々に下ネタやセクシーネタを封印し、番組ごと消滅させていった平成を生き抜き、令和に残った奇跡のバラエティ番組がテレビ東京の「ゴッドタン」です。

 

 

 

 

僕は思うのです。

 

 

あれは、テレビ東京だから許されるのだと。

 

 

(-“”-)テレ東に失礼w

 

 

同じ内容の番組をもしNHKが放送したら、場合によってはNHKという国営放送の存在危機にかかわりかねないと言ってもきっと言い過ぎではありません。笑

 

 

国民が受信料を払って運営されているNHKについては、特に「やってはならない」ラインが厳しくなってしまうのは仕方がないことなのです。

 

 

 

教育界で言えば学校の先生はNHKです。(特に公立の先生)

 

 

NHKが生徒の答案をインスタにアップしてはならないのです。

 

 

僕は(「僕らは」って書くと一緒にすんな!って怒られそうなので「僕は」)テレ東です。

 

 

何でも許されるわけではありませんが、お行儀よくしているつもりもあまりありません。

 

(=゚ω゚)ノOh Yeah.

 

 

さあ、学校の先生になることに窮屈さを感じたあなた!いますぐ下のリンクをクリックして新たな自由の道を共に歩もうではないか。( *´艸`)笑

 

株式会社カレッジ 採用情報

 

 

すみません。(;^ω^)テヘ

 

 

教育長の「個人情報」うんぬんコメントはとんちんかん。

 

というわけで、「学校の先生がこれやっちゃダメ」と書いてきましたが、一旦その「学校の先生が答案をインスタにアップすることはそもそもアウト」ということは置いておき、この件に関しての「過剰反応」にについて気になることを述べたいと思います。

 

 

まず、教育長があたかも「教師が個人情報を流出させた」みたいな表現で謝罪していますが、これは本当にいわゆる「個人情報」なのでしょうか。

 

 

生徒の顔写真などを学校ブログなどにふつーに公開している学校はごまんとあります。

 

 

名前も顔写真もない答案の一部分よりも、そちらの方がずっと「個人情報」と言えるものですよね。(個人的にはそのほうが普段見られないわが子の学校でのようすが分かり、嬉しくありがたいと感じていますが。)

 

 

「答案の一部」が個人情報と言うなら、授業中の「生徒の発言」も個人情報になってしまいます。

 

 

子どもたちが作って教室や廊下に掲示された絵画などの作品も、習字の書き初めすらも個人情報であり、撮影に毎回承諾を得る必要が生じます。

 

 

それらを学級通信や学校のブログに無断掲載したら、毎回教育委員会が臨時会見を開いて謝罪しなければいけないのでしょうか。

 

 

おそらくそんなことはないでしょう。

 

 

だから、今回のニュースについては、教育長がコメントした個人情報うんぬんは問題の本質ではないと思うのです。

 

 

教員は感想を吐露することさえ許されないのか。

 

 

では、写真に添えたコメントがまずかったのでしょうか。

 

 

 

 

モザイクの部分になんて書いてあったのか分かりませんが、見えている部分について新聞の記事にされているようです。

 

 

たぶん、珍解答にツッコミを入れて、「あー面白かった」と感想を書いています。

 

 

 

これがはたして「嘲笑」にあたるのでしょうか。

 

 

僕の理解では「嘲笑」というのは、人を蔑むように見下しながら笑うという「悪意」の含まれた笑いのことなのですが、皆さんはこのコメントに悪意を感じますか?

 

 

僕には「あーかわいかった」という先生の思いが文字からにじんできます。

 

 

これを嘲笑と非難されるなら、もはやこの国では教員は感想を吐露することさえ許されないということです。

 

 

さあ、学校の先生になることに窮屈さを感じたあなた!

 

 

・・・って、二度目w

 

悪ノリしてすみません。(;^ω^)

 

 

学校の先生も一人の人間です。

 

 

最も気になったのが、新聞記事の最後に書かれていたこの部分です。

 

 

保護者の一人は取材に対し「子どもが一生懸命に考えた答えを面白おかしく投稿した。教員以前に人として失格」と批判した。

 

 

 

何度も言うように、学校の先生が生徒の答案をインスタにアップするのはやってはいけないことだと思います。

 

 

そのインスタを発見した保護者(これもすごい)曰く「子どもが傷ついている」(Yahooニュース)とのことなので、これは素直に反省し、謝罪すべきことだと思います。

 

 

面白いことを言ってみんなのネタにされて喜ぶ子もたくさんいますが、中にはプライドが高くて笑いものにされたと屈辱的な感情を抱く子もいますからね。

 

 

でも、これは「教員以前に人として失格」などと人格否定をされるほどの悪事なのでしょうか。

 

 

記事では「と批判した」と書かれていますが、これは「非難した」いや「誹謗した」と言っても過言ではない暴言だと思います。

 

 

まるで飲食店のバイトテロと同列であるかのような扱いを受けて「教職員のモラル低下」と騒ぎ立てられ、おそらく地元で教員を継続するにはかなりの精神的苦痛をともなう状況に追い込まれたのではないかと思います。

 

 

僕も学校の先生の指導方針(特に中学校の進路指導)に疑問を感じて批判や抗議の声をあげることがあります。でも、人格を否定するようなことは決してしないように心掛けているつもりです。

 

 

人格否定をしたお母さんへ(どこのだれかは知らないけど)

 

 

この先生がどんな先生だったのか詳しいことは分かりません。

 

 

だから、今から書くことはかなり僕の主観が入った洞察になります。

 

 

現実にはまったく見当違いということもあるかもしれません。

 

 

記事を読む限りにおいて、僕が感じたことを率直に述べさせていただきます。

 

 

 

 

 

20代の若い先生です。

 

 

お母さんたちから見て不満な部分や疑問を感じる部分が多々あったのでしょう。

 

 

今回の件は全体のごく一部で、数々の蓄積された不満がこれをきっかけに刃となって一気に飛びかかったのかもしれません。

 

 

お母さん。

 

 

あなたにお子さんは何人いらっしゃいますか?

 

 

一人か二人、多くて四人か五人でしょうか。

 

 

その人数を育児保護することの大変さは、お母さんなら必ず分かることかと思います。

 

 

あなたにとっては、未熟な若い教師だったのかもしれません。

 

 

それでも、三十数名の子どもたちを、毎日見守り、保護し、拙いながらも懸命に指導してくださった方です。

 

 

決して満足ではなかったのかもしれませんが、日々長時間子どもを預かってくれた事実を一切顧みず、反論できない立場に立たされた人間に罵声を浴びせ「全否定」するというのはいかがなものでしょうか。

 

 

 

「解答が素直でかわいらしいと思った」

 

 

この女性教師が釈明したこの言葉が、かわいらしい低学年の子たちに囲まれて、未熟ながらも必死に教壇に立つ20代の女性教師の感じた、偽りのない母性にも似た「本心」ではないのでしょうか。

 

 

少しだけ、ご自分の言われた言葉がどんなものだったのか、顧みていただけないでしょうか。

 

 

不寛容社会の増大で、「嘘」ばかりの文章が氾濫。

 

不寛容社会、不謹慎狩り、言葉狩り、メディアの「キリトリ」による炎上商法。

 

この風潮がどんどん「本心」をかき消し、人はものが言いにくい世の中になっています。(そのはけ口として匿名の書き込みの荒廃が進んでいるのでしょうか。)

 

 

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著者がこの本を執筆するきっかけとなった出版社の方(ダイヤモンド社・今野良介さん)からのメールが全文紹介されているのですが、そのメール本文中にこんなことが書かれていました。

 

「文章が伝わらない」と悩む人は、今、とても多いです。

 

その大きな原因の1つは、「書き手が嘘をついていること」

 

にあるのではないかと、最近感じ始めています。

 

私が考える「嘘」とは、あからさまに悪意のあるものだけでなく、

 

「本当に思っていないことを書く」

 

「他人から借りてきた言葉をそのまま使う」

 

「その対象に愛がないのに紹介する」などを含みます。

 

もちろん、嘘をつかなければならない場面はあります。

 

嘘をつける関係は、豊かだと思うこともあります。

 

でも、小さな嘘を積み重ねているうちに、

 

自分の嘘に無自覚になってしまうと、

 

相手と心が通じ合わなくなるのではないかと思うのです。

(『読みたいことを、書けばいい。』田中泰延著・ダイヤモンド社より)

 

 

妙にストンと腑に落ちる一節だと感じました。

 

 

 

過剰な不寛容社会が進めば進むほど、人はそれを恐れ『嘘』を書くことになるのでしょうか。

 

 

なんだかとても寂しい気持ちになります。

 

 

「読みたいことを、書けばいい。」

 

 

僕が読みたい文章は、文字を追いながら「で、ほんとはどう思ってんの?」とその真意を探ってしまうようなコギレイな文章でも、匿名の書き込みによくある心無い文章でもありません。

 

 

できることなら「その人の思い」に触れるような正直な文章です。

 

 

そんな文章を、これからも書いていけたらいいなと思います。

 

 

 

それではまた。

 


 

 

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執筆者の紹介

西川 賢

西川 賢(Ken Nishikawa)

株式会社カレッジ代表取締役
学習塾カレッジ塾長

真面目なのかふざけているのか分からない、忖度ひかえめなピリ辛スパイスがちょっとくせになる「教科書が教えないリアル」は、塾長の優しさとおふざけと強い信念がつまったエッセイブログです。月に1回程度のアップでも、おかげさまで年間PV200万😊
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