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2025.06
愛知県高校教育費シミュレーター「高校授業料無償化?愛知県の私立・公立、実際のところいくらくらいかかるの?」
過去最多の中3生を迎える今年の高校入試説明会は、中1(当時小6)の進学説明会と同様、カレッジの教室内ではスペースが足りないのでりぶらの大きい会議室を借りて実施しました。
この説明会では、もちろん今ホットな話題である「高校授業料無償化」についてもお話ししたのですが、その中で、「県内の高校ごとの学費を検索できるシミュレーター」のリンクを保護者・生徒の皆さんに共有しました。
アンケートでは、「詳しく知らなかったのでとても参考になった」「シミュレーターがとても有益だった」といった声を多くいただき、非常に好評でした。
さてさて、カレッジのブログは、「カレッジの中だけのちっちゃい世界」で終わらず、外の人にも役立つ情報を発信することをモットーにしています。
というわけで今回は、そのモットーをもっとも発揮する「資料系ブログ」として、久しぶりに広く公開することにしました。
記事の後半には、説明会でご紹介した「愛知県の高校別・実質教育費」を検索できるシミュレーターのリンクも掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください。
高校授業料無償化とは?
昨今のメディアでよく取り上げられている教育費に関する話題と言えば、「高校授業料無償化」や「私立大学入学辞退者への入学金の返納検討」のニュースかと思います。
ただ、耳にはするけど実際のところ「どう変わるのか」までは分からないという方もいらっしゃるかと思います。数年前にご兄姉が高校に通っていらしたという方でないとその変化はピンとこないのものかもしれません。
まず、制度の概要は以下のようなものになります。(文部科学省・原文まま)
本制度は、授業料に充てるための就学支援金を支給することにより、高等学校等における教育に係る経済的負担の軽減を図り、もって教育の実質的な機会均等に寄与することを目的としています。
国公私立問わず、高等学校等に通う所得等要件を満たす世帯(※年収約910万円未満の世帯)の生徒に対して、 授業料に充てるため、国において高等学校等就学支援金を支給します。
(文部科学省HPより/2025)
この「就学支援金」が、いわゆる「高校授業料無償化」の本体です。
つまり、経済的な理由により高校への進学をあきらめることにならないように、世帯年収が条件に満たない場合に授業料の支援をするというものです。
実際、2025年度からすでに始まっているこの制度で、公立高校の授業料(年118,800円)は全員がタダになっています。
2025年度 | ||
項目 | 公立高校 | 私立高校 |
年間授業料 | 118,800円 | 平均 457,000円 |
国からの就学支援金 | 118,800円 | 上限 396,000円 |
所得制限 | なし | あり |
実質負担額 | 0円 | 61,000円(上記の場合) |
つまり、公立高校は、世帯収入にかかわらず、就学支援金が支給されることによって年間授業料の家計負担が0になった、というものです。
一方、私立高校は、所得制限(世帯収入による支給要件)があり、支援金が上限まで支給されたとしても(授業料が平均額であった場合)61,000円は家計負担となっていました。
2026年度から私立高校も授業料無償化に
これが、2026年度からは以下のように変わります。(変更箇所は赤文字)
2026年度 | ||
項目 | 公立高校 | 私立高校 |
年間授業料 | 118,800円 | 平均 457,000円 |
国からの就学支援金 | 118,800円 | 上限 457,000円 |
所得制限 | なし | なし |
実質負担額 | 0円 | 0円(上記の場合) |
公立高校の家計負担0はそのまま継続し、私立高校についても、所得制限なく、全国平均年間授業料である457,000円までの就学支援金が支給されるというものです。
なお、年間授業料が、この平均を下回る場合、その授業料分の支援金が支給されます。逆に、平均を上回る場合は、平均額までの支給となるので差額を自己負担することになります。
(例)
私立高校 | 年間授業料 | 就学支援金 | 家計負担 |
A高校 | 400,000円 | 400,000円 | 0円 |
B高校 | 500,000円 | 457,000円 | 43,000円 |
【高校教育費】授業料以外にかかるお金たち
これらの支援金の財源は、もともとわれわれが納めた税金ですが、実際にお金を振り込んだり引き落とされたりしないので、高校教育費における家庭の経済的負担感は大きく軽減する画期的なものだと思います。
ただ、見落としてはいけないポイントがあります。
就学支援金は、あくまで「授業料」に対して支給されるもので、それ以外の費用については自己負担となるという点です。
たとえば、、、
-
制服や体操服代(男女ともに5~8万円)
-
教材費(教科書+副教材で年3~5万円)
-
入学金(私立だと5万~20万円)
-
修学旅行積立金・ICT費用(タブレットなど)
- 空調費・施設利用料、、、
なんだかんだで、20~30万円は余裕で超える金額がかかります。
ちなみに、長女は私立の中高一貫校に通っていたのですが、中学から高校に上がるときもまた入学金を納入しました。中高一貫でもそういうものなんだ…😲と、ちょっとびっくりしました😅
ただ、そうはいってもこれまでの年間45万円程度(3年間で1,350,000円程度)の授業料を払わなくてよくなるのは、家計の非常に大きな負担軽減になるのではないでしょうか。
1分でわかる!愛知県の高校教育費シミュレーター
お待たせいたしました。それでは、本年度の高校入試説明会の最中に、保護者・生徒の皆さんにLINEで共有した「愛知県高校教育費シミュレーター」をご紹介します。
Googleの最強AI❝Gemini❞のディープリサーチにより、愛知県内すべての高校のHPに掲載されている入学要項等から知りうる限りの学費を抽出し、コードを書いてもらってて作成した「実際の教育費負担額目安」を知るためのシミュレーターです。
必ず以下の3点をご確認いただき、ご利用ください。
⚠️2025年6月時点で判明した学費です。最新情報は必ず学校HPや入学案内でご確認ください。
⚠️特定の項目について金額が確認できない場合は「不明」と明記しています。「詳細を見る」ボタン内で「不明」が表示されている場合は、その分、実際の負担額は増えることになります。
⚠️このシミュレーターはあくまで「目安」としてご確認ください。実際の費用と異なる場合について、当塾は責任を持たないものとさせていださきます。
それでは、検索機能も追加してありますので、知りたい学校の名称を入力してご確認ください。
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愛知県の皆さんの受検校選びの一助になれば幸いです。
それではまた。
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