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2023.02
中学校「英語格差」問題に立ち向かう!学習塾カレッジの【英語ジュニアコース】
最近、保護者面談をしていて反省していることがあります。
面談にいらした保護者の方から、カレッジの他のコースの内容について質問されることがしばしばあったのです。
外部生の方がコースの内容をご存じないことはあるとしても、内部生の方に周知できていないことは、完全に僕の落ち度で、ご質問をいただいてから、個別に説明をさせていただくと「もっと早く知ってたらもっと早く始めてたのに!」と言われることもしばしば。。
お顔は笑っていらっしゃいますが、きっと内心「おこ」なお母さま、、、🙇💦
振り返れば、問い合わせがあってから個別に説明しているケースが多く、3月から開講するプログラミングコースについてさえ、体験会にいらした方にはしっかり説明もしているものの、参加されていない方へのアナウンスが足りていないのではないかと思えてきたのです。
カレッジの各コースは、すべて子どもたちの近い未来において、壁になる可能性があるものを乗り越えるための力を養い、遠い未来においても背中を押してくれる土台を築くためのものです。
自分でいうのも恥ずかしい(ほんとは全然はずかしくない笑)ですが、すべてのコースがそれぞれに子どもたちを成長させることができる至高のコースです。
受講すれば子どもたちにとって有益と分かっているのに、それをアナウンスしないことはダメですよね。ほんとにすみません。
というわけで、特に最近問い合わせの多い「英語ジュニアコース」と「プログラミングコース」について、2つの記事に分けてそのコースをカレッジが設置している理由(方針)と共にお伝えしたいと思います。
まずは、英語ジュニアコースからです。
英語格差問題
先に申し上げますと、カレッジの英語ジュニアコースは、「小学校での」英語の成績をよくしようと設計しているものではありません。
中学校以上での英語を見据えた授業をおこなっています。
中学校ではいま激しい「英語格差」が生まれています。小学生時代に英語をきちんと学んできた子と、そうでない子とで入学段階で大きな英語力の差が発生しているのです。
※学力差の影響の大きい英語と数学については、中学部本科コースでも個別指導を行っています。
新旧英語教科書の比較
NEW HORIZONの場合
数年前までの中学校では、中1の授業で初めて英語を学ぶ子もイチから教えてもらえる教科書でした。
しかし、前回の教科書改訂で、その内容は大きく変わりました。
これは、毎年カレッジで1月に実施している「新中1進学説明会」のスライドの1つで、新旧英語教科書の比較を示しています。
ご覧のように、Unit1の2ページ目からこれだけ違います。(3ページ目からは、もう助動詞が登場します)
小学校での英語が教科化されたことにより、小学校に割り当てられている600~700の英単語や、基礎的な英文法は「小学校で習得してきた前提」の教科書が、中学校で使われるようになったのです。
では、小学校で、この中学校英語に対応する内容の授業が行われているでしょうか?
もし、お子さんの小学校で行われている英語の授業が、英語ゲームをしたり歌ったりたまに外国人の先生がやってきてちょいと英会話を楽しむような内容であるなら、信号は限りなく赤に近い黄色です。Σ( ゚Д゚)
英語に親しむ、英語を楽しむコミュニケーション中心で英語に触れてきても、中学校英語では(少なくとも教科書内容の授業やテストでは)ほとんど通用しません。授業中の英語劇に生かせるくらいです。
外国語は、本来は「聞く・話す」
僕は4技能(聞く・話す・読む・書く)のうち、「聞く」と「話す」ができれば、今後さらにグローバル化が進んでも問題なくやっていけるのではないかと思っています。(バリバリに仕事で使う場合は別ですが)
十数年も前ですが、インドネシアに旅行に行ったとき、タクシーの運転手さんが流ちょうな日本語をしゃべるので「どこで勉強したんですか?」と尋ねたことがあります。
運転手さんは「お客さんがしゃべってる日本語を聞いて覚えたよ。日本人いろんな日本語教えてくれるよ」と言っていました。
そのせいか、やたらと「OK牧場」(当時の日本でももう古い)を連呼するし、タクシーを降りるときニコニコしながら明るく放った言葉は「ありがとー、おとといきやがれー」でした。(;^ω^)わるい日本人旅行者が教えたんだと思います笑
この運転手さんだけでなく、観光地で日本人相手に商売をしている人のほとんどは、ぺらぺら日本語をしゃべりました。ちょっとおかしなところはありましたが、会話が通じないということはなく、意気込んで用意しておいたインドネシア語のガイドブックの出番は全くありませんでした。
読めて書けるに越したことはありませんが、第一言語でない英語は会話を中心に習得を目指してもよいのではないかという思いがよぎります。
第一言語が英語の南アフリカ共和国でさえ、識字率は93%です。(ワールドファクトブック調べ)つまり、7%=450万人くらいの人が第一言語を読めず書けずでも(もしかしたら豊かではないかもしれませんが)きっとちゃんと生活しています。(たぶん)
中学校英語の現実
でも、現実問題として中学・高校の試験、そして入試では、「読む」と「書く」が8割を占める問題が出題されているのです。
(まるわかりブック「小学校・中学校・高校 いま英語が大変!」より)
(まるわかりブック「小学校・中学校・高校 いま英語が大変!」より)
いま画像で引用した「まるわかりブック」は、保護者向けの冊子の一部ですが、近年まれにみる(と言ったら失礼ですね💦)会心の一冊です。
💡画像をタップ(クリック)していただくとPDFが開きます。
中学校英語の現実と、小学生のうちに準備しておかなければならないことが、誇張なく端的にまとめられていて、叶うことなら文科省から全国の小学生保護者の方に配布してほしいくらいです。
お子様がカレッジに通っている方には、3月の新年度初回の授業で新小1~新小6までの塾生に配布しますので、保護者の方は必ずお手に取って読んでいただきたいです。
カレッジに通っていらっしゃらない方でご興味がある方は、お子様の通われている塾にお問い合わせいただければと思います。m(_ _)m
学習塾カレッジの「英語ジュニアコース」
カレッジの英語ジュニアコースは、開講当初からそうした近い未来にやってくる「壁」を見据えて、低学年で「聞く」「話す」を中心に英語に多く触れ、高学年では「読む」「書く」も多めに取り入れてきました。
しかし、教科書改訂により定期テストや入試問題の急激な難化が明らかになり、もはや月に3回の授業では中学校英語に対応できる十分な力をつけることが困難と判断し、新年度(2023年)3月からは週4回の授業に変更しました。
小1~小5は、クラスを「初級・中級・上級」と習熟度別にわけ、基本的には「聞く」「話す」を中心に進め、上のクラスになるほど少しずつ「読む」を増やしていくことになります。
6年生は完全に「中学準備」クラスです。残念ながら多くの小学校で実施されていない「小学校のうちに学ぶ内容」とされている文法事項や「読む」「書く」をしっかり身につけ、中学校進学後にスムーズに英語の授業を理解していけるように力を養います。
学習塾カレッジは、あくまで「学習塾」として、きちんと「得点も」取れる指導を行っていきます。
英検に合格しているから安心?
小学生で英検に合格しているから安心というものでもありません。
5級、4級、3級、それ以上でもです。
小学生で「英検に合格はしたけど『書けない』『文法知らない』」は、ものすごくよくあることで、僕の27年間の塾講師歴の中で、リストでも作ろうと思ったらまあまあな枚数になるのではないかと思うくらいです。
塾長仲間で親しくしていただいているセルモ日進西小学校前教室の西尾先生が、「英語耳ができている小学生」と「中学から英語を学んだ生徒」の英検の得点バランスを紹介してくれています。
小学生(特に低学年)から英語を習っている子は「耳」が長けているので、英検のリスニングでその力を発揮し、合格することがあります。
記事には一人の例が掲載されていますが、こういう小学生がかなり多いことは間違いないと思います。(カレッジも英検準会場ですので受験者のデータがあります)
カレッジの英語ジュニアコースで、「英検に合格する」ことだけでなく、「内容を完全に理解することを目指す」として、すでに合格した子たちも対象にした季節の講習を行うのはこのためです。
英会話に通っているから安心?
英会話は低学年(場合によっては幼児のころ)から通っている子が多くなりました。英語に親しんだり、耳や口を英語に慣らしたりする観点において、それはすばらしいことだと思います。
ただ、繰り返しになりますが、英会話ができるから中学校以上の英語も安心かと言えば、これまた残念ながらそうではありません。
子どもたちがしっかり中学進学後の英語授業も乗り越えていけるように、未来を見据えて授業設計しています。
6年生になってからの準備でも遅くはないですし、むしろ6年生からでも始めておかないと進学後にキビシイ現実が待っていることはお伝えしてきたとおりですが、6年生は「読む」「書く」を中心に授業が進んでいきます。
理想を言えば「聞く」「話す」を中心に授業が進む習熟度別クラスから始めて「英語への抵抗感」つまり「英語ハードル」を下げておくことがもっともよい流れではないかと思います。
なお、学習塾カレッジは、英語ジュニアコースのみでの受講も可能です。詳しくはお問い合わせください。
受講しておいた方がいいです。(ぼそっ)
☝激アツの「プログラミングの必要性」も、ぜひご覧ください(>_<)!!
それではまた。
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