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エッセイ「教科書が教えないリアル」

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教育熱心であることをかくすことは子どもへの愛情をかくすようなもの。 | 学習塾カレッジ塾長 エッセイブログ

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14

2019.02

教育熱心であることをかくすことは子どもへの愛情をかくすようなもの。

「カレッジの保護者は意識の高い方が多いですね」

 

 

「みなさんすごく熱心な方が多いと聞いています」

 

 

他塾の先生からも、個別説明会にいらしたお母さんからも、もう幾度となく言われた言葉です。

 

 

実際、僕もそういうふうに思っていますので「いえいえそんなことありませんよ」などと謙遜することはありません。

 

 

それに、この文脈で謙遜するのは保護者の皆さんに失礼ですよね。笑

 

 

でも、保護者の皆さんがどういうスタンスを取られているかはそれぞれ異なるところですので、「皆さん熱心ですよ!」という断定的な表現は使わず「熱心な方が多いです」くらいのお返事にしています。(;^ω^)

 

 

「教育熱心」であることについての悲しい風潮

 

お子さんの教育に熱心に取り組まれることは、僕はとっても素晴らしいことだと思っています。

 

 

でも、教育に熱心に取り組まれていることをご自身で積極的におっしゃる方はあまり多くないように感じます。

 

 

かつて「教育ママ」なんて言葉をよく耳にしましたが、あのイメージも良くないかもしれません。

 

 

google画像で「教育ママ」と検索したら、一番目に出てきた写真がこれでした。

 

 

きっと語尾は「ざます」ですね。笑

 

 

感覚的には、このイメージの方はもうだいぶ絶滅危惧種に近くなっているのではないかと思います。

 

 

少なくとも外向きにはほぼ見かけない希少種です。←さっきから失礼だぞ(-“-)

 

 

子どもたちの作文では、たまにママのことを鬼にたとえた表現が登場するので (/ω\) もしかしたら家ではこうした姿を現しているのかもしれませんが。( *´艸`)笑

 

 

このイメージ画像ほど過度に勉強×勉強している感じではないにしても、それでも何となく教育熱心であることは見せないようにふるまう傾向があるように思います。

 

 

周囲のママさんたちからいろんなイヤミや陰口を言われたりするかもしれないなんて思いもあるのかもしれません。

 

 

「たくさん習い事できて裕福でいいわねえ」

 

 

「えっ、レッスン受けてるのに…?いえ深い意味はないのよ?」

 

 

(-“-)

 

 

一部の方の心ない言動は、実在するようですので、本当に悲しくてなりません。

 

 

それは直接のイヤミや陰口だけでなく、SNSやネットの掲示板の中にも多く存在します。

 

 

 

涙がこぼれたネット掲示板でのやりとり

 

中学入試や中学受験塾の情報交換がさかんに行われているインターエデュという掲示板があります。

 

 

そこでは受験生ママたちが多くの質問や相談をして交流が行われています。

 

 

 

 

あるママの投稿です。

 

 

お子さんの入試の結果は不合格。

 

 

でも、その不合格の通知には「追加合格がある場合の日時」の記載。

 

 

「この記載があったわが子はもしや追加合格の可能性があるのでは…」と、詳細を知っている人を探している。 

 

 

要約するとこんな感じの投稿でした。

 

 

その回答には、知っている情報を載せて「最後まで望みを捨てず頑張ってください」とエールを贈る方も見えました。

 

 

しかしその数日後、実に心ないコメントがつけられたのです。

 

 

 

教えてください 様

 

残念賞でファイナルアンサー??

 

 

※「教えてください 」は、質問をしたママが投稿者名として使っていたハンドルネームです。

 

 

 

・・・こんなひどい聞き方があるでしょうか。

 

 

このコメントをつけた人のお子さんが中学受験をしたならば、なおさらその過酷な道のりを知っているはずです。

 

 

朝早くからお弁当を作り塾への送迎をして、親子で共に歩んできたであろう日々が目に浮かぶはずです。

 

 

匿名の鎧はそんな他人への思いをはせる心も枯渇させてしまうのでしょうか。

 

悲しさと怒りの感情が入り混じり、僕の目には涙がにじんできました。

 

 

そして、そのたまった涙は、この心ないコメントに返信したママの言葉で頬をつたうことになります。

 

 

はい

 

サクラチル でファイナルアンサーです。

 

だから何だって言うのですか?

 

頑張った娘を誇りに思います。

 

 

仮に結果が、その願い叶わぬものだったとしても、それでも目標に向かって必死にがんばった娘さんを誇りに思う。

 

 

たとえ心ない嘲笑を浴びせられても、ただの興味関心の目にさらされても、何も恥ずかしいことはない。

 

 

自分は娘を誇りに思う。

 

 

きっとママは辛くて悔しくて涙を流したに違いありません。

 

 

それでもきっと、娘さんには笑顔で「あなたは本当によく頑張った」と伝えたのでしょう。

 

 

 

このネット上のやりとりをおそらく娘さんは知らないのではないでしょうか。

 

 

でも、ママにこうして思ってもらえて、娘さんはきっと幸せだと思います。

 

 

 

教育熱心であることに後ろめたさを感じる必要などない。

 

父が、母が、わが子を思い、わが子のために力を尽くすこと。

 

それは、「わが子を愛している」という心そのものです。

 

 

他人を傷つけたり迷惑をかけたりするのでなければ、何一つ恥じることではありませんし、他人に対して配慮するべきことでもないように思います。

 

 

教育熱心であることをかくすことは、子どもへの愛情をかくすようなものだと僕は思っています。

 

 

勉強だけではなく、体を動かすこと、音楽や絵画などの芸術、さまざまな分野でわが子の才能を伸ばせるものは何かと模索したり情報収集したりする行為のどこに後ろめたさを感じる必要がありますか?

 

 

軽はずみなイヤミや心ない中傷に負けず、もっと堂々と子どもへの愛を叫ぶ時代が来たらいいのにと思います。

 

 

 

子どもの教育に真剣なお父さんお母さんたちが好き。

 

個別説明会でお話を聞いているとカレッジのことをどのように紹介していただけたのかを聞くことができます。

 

 

インターネットで検索してカレッジにたどり着かれた方もいらっしゃいますが、圧倒的に多いのは塾生の保護者からのご紹介(クチコミ)です。

 

僕はそのお話から、お子さんの勉強についてママたちが話し合っている場面を想像して嬉しくなります。

 

 

意識の高いお母さんが意識の高いお母さんに意識の高い塾(←カレッジw)の話をして、お問い合わせをしていただく。

 

 

そんな嬉しさももちろんありますが、それだけではありません。

 

 

僕は子どもたちのことを真剣に相談し合う親たちの姿が大好きなのです。

 

 

 

僕は数年前まで、わが子が通う愛教大附属岡崎小学校の父親たちの会「本氣の会」に所属していました。

 

 

カレッジを開業してとにかく忙しすぎてまったく参加できなくなってしまいましたが、本氣の会では校内清掃を行ったり、学区のお祭りに参加できない附属小の児童たちのために学校でお祭りやイベントを開催したりと素晴らしい会でした。

 

 

イベントの後には懇親会も開かれることがあり、何回かお邪魔したのですがそこでも皆さんは、どうしたら子どもたちがより良い環境で育っていくことができるかを熱く語り合っていました。

 

 

もちろんお酒の席なので、中にはすっごく酔っぱらちゃう人もいましたがw、僕にとってそこは胸の熱くなる空間でした。( ´艸`)

 

 

そこには子どもへの愛が溢れていたからです。

 

 

欲張るならば、僕がつくる塾にはそんな子どもへの教育に熱心なご家庭のお子さんに通っていただきたいと思ったものです。

 

 

 

カレッジの広報物の文字数に込めた思い。

 

カレッジのチラシを人に見せると「文字が多い」ということをよく言われました。

 

 

パンフレットも文字が多い。

 

 

ブログも長い。

 

 

「文字が多いと読んでもらえないよ」というのです。

 

 

そんなの言われなくても知ってます (‘ω’)ノ

 

 

だれでもウェルカムな塾だったら、読んでもらえないことは致命的です。

 

 

カレッジは少人数定員制の塾ですから、何百人も集めようとしている塾ではありません。

 

 

 

僕には届けたい相手のイメージがありました。

 

 

倒産しかけてたくせにえらそうに。笑

 

 

誤解を恐れず言えば、僕は「子どもの教育について意識を高く持っているお父さんお母さんに届けばいい」と思っていたのです。

 

 

チラシもパンフレットも、僕は子どもに向けて作っていません。

 

 

お父さん、お母さんに向けて文章を書いています。(ブログは対象不定ですw)

 

 

文字が多いことをめんどくさがって読もうともしない人ではなく、もしかしたら子どもに有益な情報かもしれないと、ハズキルーペを使ってでも隅々まで読んでくださる方が、きっとどこかにいるはず。

 

 

そんなお父さんお母さんに届けばいい。

 

 

 

だから僕は誰に何と言われても(たとえ広告のプロに文字数のことを指摘されても)このこだわりは捨てることなくびっしりカレッジの方向性を示す文章を載せ続けました。

 

 

 

必ずどこかにいる共感者の存在を求めて。

 

 

㊙ページ数を増やすという案は予算の関係で却下。(涙)

 

 

 

 

僕は、塾と保護者できちんと協力し合い、長い目で子どもの成長をサポートしていきたいと考えています。

 

 

塾と保護者、子どもを応援する二者が同じ方向を向いていなかったりどちらかが何もしなかったりするのではなく、一緒に同じ方向にむかって支えていった方が大きくその方向に進めるにちがいないからです。

 

 

 

 

そして、今、同じ方向に向かってくださる保護者の方々に巡り合えたことをとても幸せに感じています。( *´艸`)

 

 

 

それではまた。

 


 

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執筆者の紹介

西川 賢

西川 賢(Ken Nishikawa)

株式会社カレッジ代表取締役
学習塾カレッジ塾長

慶應義塾大学 通信課程 文学部 第1類在学中。
真面目なのかふざけているのか分からない、忖度ひかえめなピリ辛スパイスがちょっとくせになる「教科書が教えないリアル」は、塾長の優しさとおふざけと強い信念がつまったエッセイブログです。月に1回程度のアップでも、おかげさまで年間PV200万😊
毎日生徒と向き合っているからこそ生まれる「リアル」を、人間味たっぷりに綴ります。不定期更新なので、通知が受け取れるLINE登録がおすすめです。

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